• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

藍の発酵建ての簡便化

研究課題

研究課題/領域番号 11680122
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 家政学一般(含衣・住環境)
研究機関武庫川女子大学

研究代表者

牛田 智  武庫川女子大学, 生活環境学部, 助教授 (40176657)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード天然染料 / 藍 / インジゴ / タデアイ / 発酵建て / 藍染め / 好アルカリ性微生物
研究概要

生活が豊かになり、自然から得られた色を身につけたいということから、藍を自ら栽培して染色する人も増えている。藍の生葉が採れるときには、絹を生葉で染色することが可能であるが、通常の藍染めは、藍植物であるタデアイを発酵させて作った、藍の色素成分であるインジゴを含む「すくも」という染料を発酵させ、インジゴを還元させることによって染色する「発酵建て」という技法によって行われる。すくも作りには、大変な労力が必要で、素人が簡単にできるものではない。発酵建てでは、すくもに含まれている微生物が関与していると考えられるが、微生物は、身の回りの土壌などに様々な種類のものが広く分布しているので、必ずしもすくもに含まれている微生物のみが藍の発酵建てをするとは考えにくい。そこで、腐葉土、堆肥作りなどに利用されているEM菌などの手に入れやすい微生物によって発酵させて、合成インジゴの還元を試みたところ、還元・染色できることがわかった。また、インジゴを含有している、すくもにする前の藍の乾燥葉でも、このような発酵により、染色をすることが可能であった。その際、乾燥葉を粉砕することが有効であることもわかった。すなわち、伝統的な藍染めで使われているすくもでは、色素であるインジゴと、発酵のための要素が一つのものから提供されているが、全く別の所から供給することによって、発酵建てと同じことを、すくもを作るという労力をかけることなく、簡便に実現することができた。さらに、単にタデアイの葉の汁に浸すだけで簡便に藍染めができる、藍の生葉染めが、生葉を電子レンジで乾燥させることによって、タデアイの新鮮な葉のとれる時期、とれる場所以外でも行うことのできることを見出した。

報告書

(3件)
  • 2000 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 牛田智,川崎充代: "インジカンを保持した状態での藍の葉の保存とその染色への利用"日本家政学会誌. 52巻1号. 75-79 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Satoshi USHIDA, Mitsuyo KAWASAKI: "Storage of leaves of an indigo plant without a decrease in indican and their application to dyeing"Journal of Home Economics of Japan. Vol.52, No3. 75-79 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 牛田智,川崎充代: "インジカンを保持した状態での藍の葉の保存とその染色への利用"日本家政学会誌. 52巻1号. 75-79 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

URL: 

公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi