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ショウガの新しい酵素系の解明およびその食品機能学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11680128
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 食生活
研究機関お茶の水女子大学

研究代表者

久保田 紀久枝  お茶の水女子大学, 生活科学部, 教授 (90008730)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
キーワードショウガ / ゲラニオール / シトラール / ゲラニオールデヒドロゲナーゼ / グルコシダーゼ / NADP / ゲラニアール / アルコールデヒドロゲナーゼ / ジンゲロール配糖体 / 抗酸化活性
研究概要

近年、ショウガの機能性について多くの研究がなされ、ジンゲロールなどのような不揮発性成分だけでなく、ショウガの爽やかな風味に寄与する香気成分のゲラニアールとネラール(シトラールと総称)についても抗菌、抗腫瘍活性や解毒酵素誘導活性などが認められている。一方、香気成分組成において、ショウガの品種や貯蔵期間によりシトラール量の割合が変化することが知られているが、その生成機構については不明である。本研究では、未成熟のいわゆる新ショウガと成熟ショウガ貯蔵中におけるシトラール絶対量の経時的変化を調べるとともに、その生合成機構について検討し、ショウガ根茎中にプロテアーゼ以外の新たな酵素系の存在を確認した。ショウガより調製した粗酵素系において、グルコースおよびガラクトース配糖体に特異性を有するグリコシダーゼの存在を確認した。また、NADP依存性のアルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)の存在も確認し、その至適pHが9.0であること、ゲラニオールおよびネロールに基質特異性をもつことを確認した。ゲラニオールについては、その配糖体よりグルコシダーゼの働きで生成されることも確認され、配糖体よりゲラニオール、さらにシトラールへの生成経路が示唆された。また、2種類の栽培種の根茎を用いて、収穫70日前、成熟後貯蔵0、14、30〜90日の試料について、グルコシダーゼおよびADH活性とシトラール量を測定した結果、貯蔵2週間において両酵素活性ともに極大となり、それとともにシトラール量が顕著に増加する傾向を確認した。以上のことより、両酵素系が機能性成分であるシトラール生成に関与していることが強く示唆された。両酵素とも、本研究によってショウガ中ではじめて存在が確認された。現在ADHの精製を進めているが、今後さらに精製酵素を用いて機能性成分の生成メカニズムを解明し、機能性に優れたショウガの開発または利用法に資するデータを提供したい。

報告書

(3件)
  • 2000 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Y.Sekiwa,A.Kobayashi,Kubota,M.Takenaka: "First Isolation of Geranyl Disaccharides from Ginger and Their Relation to Aroma Formation"Natural Product Letters,. (in press).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 関和陽子,相澤陽子,森光康次郎,久保田紀久枝: "ショウガ貯蔵によるgeranial生成とアルコール脱水素酵素活性の関連について"香料・テルペンおよび精油化学に関する討論会講演要旨集. 282-284 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Y.Sekiwa, A.Kobayashi, K.Kubota, M.Takenaka: "First Isolation of geranyl Disaccharides from Ginger and Their Relation to Aroma Formation"Natural Product Letters. (in press).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Y.Sekiwa, Y.Aizawa, Y.Morimitsu, K.Kubota: "the Influence of Alcohol Dehydrogenase Activity to the Generation og Geranial in Matured and Stored Ginger"Proceeding of the 44^<th> Synposium on the Chemistry of terpenes, Essential Oils, and Aromatics. 282-284 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Y.Sekiwa,A.Kobayashi,K.Kubota,M.Takenaka: "First Isolation of Geranyl Disaccharides from Ginger and Their Relation to Aroma Formation"Natural Product Letters,. (in press.).

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 関和陽子,相澤陽子,森光康次郎,久保田紀久枝: 香料・テルペンおよび精油化学に関する討論会講演要旨集. 282-284 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Sekiwa,K.Kubota and A.Kobayashi: "Isolation of Novel Glucosides Related to Gingerdiol from Ginger and Their Antioxidative Activities"J. Agric. Food Chem. 48・2. (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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