研究分担者 |
松本 義信 川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 講師 (80258269)
嶋田 義弘 中国短期大学, 人間栄養学科, 助教授 (80196493)
田口 豊郁 川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (30197248)
河辺 聡子 川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 助手 (30330640)
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研究概要 |
1.外因性内分泌かく乱化学物質(環境ホルモン)作用が懸念されている保存料のパラオキシ安息香酸ブチルとその他のパラオキシ安息香酸エステル類(パラベン)計5種類の同時分析成績を(1)「Simultaneous Detemination of Sodium Benzoate and p-Hydroxybenzoate Esters Using High-performance Capillary Electrophoresis」として発表した. 2.酸化防止剤のブチルヒドロキシアニソール(BHA)およびジブチルヒドロキシトルェン(BHT)の同時分析法を高速液体クロマトグラフ法(電気化学検出器による),キャピラリー電気泳動法およびガスクロマトグラフ法で分析法バリデーションについて比較検討し,第55回日本栄養・食糧学会大会および17^<th> Interuational Congress of Nutrition in Vienna,2001で口演後,(2)「フェノール性酸化防止剤の同時分析-高速液体クロマトグラフ法,キヤピラリー電気泳動法およびガスクロマトグラフ法による比較-」として発表した.HPLC(UV)による成績は今後発表予定である. 3.スチレン樹脂食器溶出物とBHAについて生物学的モニタリングを実施するため,尿中物質の分析法を研究し,(3)「イオンクロマトグラフィーによる尿中陰イオンの分析,および(4)「キャピラリー電気泳動法による有機溶剤作業者の尿中馬尿酸,マンデル酸,クレアチニンの定量」として発表した. 4.酸化防止剤と用いられているβ-カロチンについての研究を(5)「食用油の光酸化抑制に対するβ-カロチン濃度の影響」および(6)「食用油の光又は加熱過酸化に対するβ-カロチンの抗酸化性について」として発表した. 5.保存料(パラベン5種類)と酸化防止剤(BHAとBHT)の計7種類について,ミセル動電キャピラリー電気泳動法により検討した結果,11分以内に分離泳動することが認められたので,その成績は今後発表する予定である. 6.植物油へのBHAとBHTの添加回収率を調べ上記の4分析法すべてにおいて良好な成績を得た. 食品中の環境ホルモンの定量分析等は,今後検討する予定である.
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