研究課題/領域番号 |
11680148
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活
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研究機関 | 市立名寄短期大学 |
研究代表者 |
津田 美穂子 市立名寄短期大学, 教授 (90122902)
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研究分担者 |
久保田 のぞみ 市立名寄短期大学, 講師 (80289678)
河合 知子 市立名寄短期大学, 助教授 (50183281)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 高齢者 / 保健医療施設 / 過疎地域 / 買い物 / 食生活 / 配食サービス |
研究概要 |
本研究の目的は、高齢者が独りであるいは高齢者のみで生活するのが厳しい、北海道の過疎地域での生活実態を把握することであった。 調査地として最も人口規模の小さい北海道上川管内音威子府村とその近隣中核都市である名寄市の二つの市村を選択した。名寄市の調査は64人を対象に1999年7月〜8月に行い、音威子府村ではすべての高齢者のみ世帯を対象に(157名)、2000年7月〜9月に行った。調査は訪問聞き取りで、食生活を中心に生活全般について質問している。 まず、社会的な生活手段の充足についてみると、医療の選択肢が少なく、通院が著しく不便、住宅もバリアが多い、商店の品揃えが少ないなど想像以上に不十分である。しかし、ここを住み良くするために、高齢者自身が主体的に近所と仲良く、助け合っていこうとしている。また、食事や健康に気をつけて、自立した生活を保つ努力もしている。 食生活は、ほとんどの人が、規則的に食事をしている。和食中心で、ごはん、みそ汁、焼き魚、漬け物が典型的で、変化が少ないが、ほとんどが手づくりである。家庭菜園をやっているので新鮮な野菜が使われている。但し、塩分摂取が多いことが問題ではある。 健康状態は約80%の高齢者に持病があり、健康な人でも、疲れやすい、足腰が痛いなどの訴えがある。症状が悪い人ほど遠くの大病院に通院しなければならない。このことは高齢者の定住にとって大きな障害になっている。音威子府村は過疎地に住む高齢者の生活条件の厳しさの典型である。早急な対策が望まれる。
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