研究課題/領域番号 |
11680150
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活
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研究機関 | 大妻女子大学短期大学部 |
研究代表者 |
高橋 ユリア 大妻女子大学短期大学部, 家政学部, 助教授 (80236330)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | ストレス / 摂食障害者 / 拒食症 / 過食症 / 摂食 / 母親 / 家庭環境 / 亜鉛 / 摂食障害 / 食 / ストレス解消法 / 家族 / 情報伝達 / ストレスの悪循環 / 毛髪 / 放射化分析 / ミネラルバランス / SHR / 生活環境 / 心理変化 |
研究概要 |
摂食障害者にみられる食に対するストレスを分析することにより、食の持っている意義の側面を追求した。 1.生活の喜怒哀楽すべての感情が食欲につながり、過食行動を起こすことにストレスを感じていた。 2.食べることにより、自分の気持ちの満たされない空洞を埋めるような、安らぎ感を味わっていた。過食行動はストレッサーでもあり、ストレス解消法でもあった。 3.自分は過食症という病気であり、この病気が治ってしまうと誰からも優しく対応してもらえないと考えていた。過食行動は自己の存在感のアピールや、自分を表現する手段の一つであった。 4.食べ物を買うために多額のお金を浪費することに、親への罪の意識を感じると同時に、自分の過食行動は、乳幼児期の母親の私への接し方の誤りだと、親を憎んでしまう自分にストレスを感じてた。 5.過食症者にとって食とは、ストレスを誘発させるストレッサーでもあり、また、ストレスを解消させる方法でもあった。さらに、この食の持つ二面性が、ストレスの悪循環になっていた。 次に社会的ストレス負荷による毛髪中亜鉛濃度変動の可能性を検討した。ストレス負荷要因としては学生と有職者、単身者と家族同居者、性別などを比較検討した。さらに、ストレス尺度のひとつである、T.H.Holmos, R.H.Raheらの社会的再適応評価尺度によるストレス度と毛髪中亜鉛濃度との相関性を調べ、毛髪中亜鉛濃度が社会的ストレスのひとつの指標となりうる可能性を検討した。 社会的ストレス負荷により毛髪中亜鉛濃度は低下した。社会的再適応評価尺度によるストレス度と毛髪中亜鉛濃度との間には高い負の相関性が認められた。すなわち、毛髪中亜鉛濃度は社会的ストレスのひとつの指標となりうることが明らかになった。
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