研究課題/領域番号 |
11680221
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 鳴門教育大学 |
研究代表者 |
村川 雅弘 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (50167681)
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研究分担者 |
田中 博之 大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (20207137)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 総合的な学習 / 学習スキル / 主体的問題解決スキル / 協同的問題解決スキル / 単元開発 / カリキュラム開発 / 学習環境 / カリギュラム開発 |
研究概要 |
総合的な学習に先進的に取り組み、学習スキルの育成を進めている学校(鳴門教育大学附属小学校、京都市立御所南小学校、大阪市立西淡路小学校、上越教育大学附属小学校、小松島市立南小松島小学校、鳴門教育大学附属中学校、香川県寒川町立天王中学校等)への訪問調査と共同開発研究を行った。主体的・協同的な問題解決スキルに関しては、国内外の教育現場における理論的・実践的研究およびビジネス書、研究先進校の訪問調査・授業参観から、その抽出・整理と育成方法の検討を進めた。 その一方で、抽出された主体的・協同的な問題解決スキル育成のための具体的な学習活動の開発(ワークシートの開発を含む)と単元開発の設計・実施・評価を共同研究校と行った。具体的なスキル活用場面が組み込まれた授業の記録と分析、子どものワークシートの分析を通して、スキル育成方法の評価・改善を行った。付箋紙とKJ法による体験からの問題整理スキルの育成、ウェッビング法による課題設定スキルの育成と問題解決過程の客観化、アドバイスカードによる相互評価・自己評価スキルの育成、HP作成によるプレゼンテーションスキルの育成、ポートフォリオ法による学習の記録と振り返りスキルの育成など、具体的なスキル育成方法の有効性が明らかになった。 また、訪問調査および共同開発研究の途上において、主体的・協同的な学習スキルの明確化とスキル活用を意識したカリキュラム開発の必要性だけでなく、子どもたちの主体的・協同的な問題解決学習を支援するための学習環境整備の必要性(特に「開放性」と「交流性」)が明らかになった。しかし、国語や生活科、社会科の教科書分析や事例分析も行ったものの、総合的な学習と教科学習におけるスキルの関連と違いの検討と小学校から中学校を通した主体的・協同的な問題解決スキルの体系化は十分に行うことができなかった。
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