研究課題/領域番号 |
11680233
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 同志社女子大学 (2000) 同志社女子大学短期大学部 (1999) |
研究代表者 |
三根 浩 同志社女子大学, 学芸学部, 教授 (10149726)
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研究分担者 |
竹内 理 関西大学, 総合情報学部, 助教授 (40206941)
吉田 信介 摂南大学, 国際言語文化学部, 教授 (50230743)
吉田 晴世 摂南大学, 国際言語文化学部, 助教授 (40210710)
佐伯 林規江 同志社女子大学, 学芸学部, 助教授 (80225747)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | CALL / 句動詞 / コア・イメージ / EFL / 副詞辞 |
研究概要 |
本研究では、1年目にまず、学習課題の核となる句動詞を具体的に作成するための基本動詞と前置詞/副詞(particle)を選び出した。Kennedy(1920)、東・松本(1991)、田中・川出(1989)などの文献を手がかりに、基本動詞としては約20個の動詞を、また、particleとしては19個を選び出した。次に、それぞれの動詞やparticleの意味のコア分析を行った上で、学習者が視覚的にイメージしやすいように線画形式で画像化した。 基本動詞に関しては、1年目はbreak,bring,callの3語だけの作成にとどまったが、2年目には比較的に句動詞の使用例が多いcome,get,giveについてデータを追加した。これに伴い、学習可能な句動詞の用例数は44個から約180個に増加し、より一層の学習効果を期待できるようになった。それぞれの句動詞について例文を作成し、それにあわせて、句動詞のイメージを表現する動画像を作成した。さらに、フィードバック情報として、英語例文の音声ファイルと各例文の文脈に応じた動詞とparticleの解説文を用意し、CALLソフトウェアとしての教育効果に配慮を行った。開発されたソフトウェアは、動詞の側面とparticleの側面の両面から学習を進められるように配慮されている。その結果、listening力とcomeに関する句動詞習得に統計的に有意な学習効果が明らかにされた。 また、このソフトウェアをJACET(大学英語教育学会)第39回大会で報告した際に、音声フィードバックの提示法について有益な示唆が得られたため、音声情報提示の工夫と、正解時の句動詞の音声に関するファイルを追加した。一方、句動詞のコア・イメージを表現する動画像の作成に関しては、英語表現と日本語表現の質的な違いにより、充分な動画像作成の困難性が明らかになった。今後の課題として残される問題であると思われる。このCALLシステムについては、CIEC会誌『Computer & Education』第8巻に論文を掲載し、さらに、2000PCカンファレンスにおいて研究代表者と研究分担者とにより実践面での報告を行い、好意的な評価を得た。
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