研究課題/領域番号 |
11680242
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | メディア教育開発センター |
研究代表者 |
浅井 紀久夫 メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (90290874)
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研究分担者 |
大澤 範高 メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (30251721)
杉本 裕二 メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (90311167)
近藤 喜美夫 メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (40249925)
結城 皖曠 メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (60300696)
武藤 憲司 東京都立航空工業高等専門学校, 助教授 (30259832)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 大学間衛星ネットワーク / 音声調整 / 自動音量制御 / 音響環境測定 / 非対称閉衛星ネットワーク / 音声 / エコーキャンセラ / コミュニケーション / 回線制御 |
研究概要 |
本研究では、大学間衛星ネットワーク「スペース・コラボレーション・システム」(SCS)の利用において円滑な討議を支援するため、音声調整を自動で行う音声制御装置を開発することを目的とした。SCSでは、簡単な操作で利用できるように大部分の映像音声機器が自動制御されるが、音量調整の自動化は難しく利用者が適宜調整する必要があった。システム全体のバランスを保持しつつ各局の音量調整を行うため、音量レベルを含む情報を各局間で共有する手法が一つの解決策と考えられた。そのために、まず、衛星ネットワークにおけるデータ共有システムを構築し、実際にSCSのVSAT局に実装してその性能について検討した。 構築したデータ共有システムでは、マルチキャスト・ファイル転送を実現し、コンピュータ・ネットワークを用いた効果的な遠隔教育を可能にしている。SCSの特徴を十分に活かすため、特に映像音声を交換しているセッション中の資料伝送に焦点を絞り、回線制御装置との親和性を重視してシステムを設計した。また、既存画像符号化装置の信号多重化機能を利用し、データ伝送容量に従って回線速度帯域を選択できるようにした。さらに、衛星系に閉じた非対称衛星ネットワークを構築することにより、動的な経路設定の複雑さを回避することを検討した。再送制御用戻り回線として既存衛星系制御回線を利用した場合、伝搬遅延や誤り・損失の影響及び制御信号のトラフィックの影響を受ける。そこで、シミュレーションにより非対称閉衛星ネットワークの性能を推定した。 過大入力を抑制するだけではなく、弱小音声を適正レベルに増幅する自動音量制御を実現するには、音声と雑音との違いを認識する必要がある。実際にSCSで使われる音響環境を分析し、単なる音量差による閾値の設定では音量調整が不十分であることを示した。そして、音声と雑音の周波数特性に着目し、入出力特性が周波数依存性を持つ音量制御システムを検討した。
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