研究課題/領域番号 |
11680252
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
和田 正人 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (40302905)
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研究分担者 |
佐々木 輝美 獨協大学, 外国語学部, 教授 (70235258)
阿久津 喜弘 国際基督教大学, 大学院, 教授 (30052236)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | テレビ暴力 / 非社会的行動 / マス・メディアの効果 / 空想志向と現実志向 / アンビバレンス / テレビ暴力番組 / 番組接触 / 第三者効果 |
研究概要 |
1.研究の背景 テレビ暴力の効果理論には、観察学習、脱感作、カルティベーションがある。3つの理論の効果が現れる条件を明らかにするため、本研究はテレビ暴力番組への接触行動に着目し、接触行動を空想志向と現実志向の2側面から捉えて、3つの理論との対応を検討する。 2.問題の設定 非社会的行動の概念と3つの理論の効果との対応を検討し、観察学習の効果を非社会的正当化、脱感作の効果を非社会的馴化、カルティベーションの効果を非社会的対人不信に再概念化した。またテレビ接触行動には、空想志向が強い接触行動と現実志向が強い接触行動、さらに2つの志向が共に強くアンビバレンスが伴う接触行動があり、それらと3つの理論との対応が得られた。 仮説1:テレビ暴力番組接触において空想志向の強い者は他の者と比べ非社会的馴化度が高い 仮説2:テレビ暴力番組接触において現実志向の強い者は他の者と比べ非社会的対人不信度が高い 仮説3:テレビ暴力番組接触において空想志向と現実志向とが共に強い者は他の者と比べ非社会的正当化度が高い 3.調査 中高生を対象とした調査を実施し、1000名分の有効回答を得た。分析の結果、本研究の全ての仮説が支持された。 4.考察・結論 仮説が支持されたことにより、テレビ暴力の効果を非社会的行動の側面から捉え、接触行動を志向の側面から捉えることによって、3つの効果理論を総合的に捉えられることが示された。
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