研究課題/領域番号 |
11680262
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
佐分利 育代 鳥取大学, 教育地域科学部, 助教授 (60093598)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 視覚障害児 / 聴覚障害児 / 障害のない児童 / インテグレート / ダンス学習 / 健常児 |
研究概要 |
ダンス学習では様々な能力の子どもたちが自己の力を発揮しながら一緒に活動できるとの見地から、視覚障害児、聴覚障害児及び障害のない児童を対象に、インテグレートによるダンス学習指導を計画実施した。学習はダンス表現の原体験(鳥取砂丘での遊び)を共有することから始め、作品(「砂丘で遊んだよ」)づくりと上演を行った。 各学習を撮影したビデオテープを中心に観察分析し、インテグレートの効果として以下のことがあげられた。日常運動とダンス学習における運動の比較には、ラバンの運動観察法、記譜法を手がかりとした。 ○障害のない子どもが障害児を理解する手がかりとなった。 ○援助し、援助を受ける関わりから最小限の援助で共に遊ぶ関わりへ、視覚障害児と障害のない子どもの砂丘での関わりの変化に共生への学びが見られた。 ○合同作品では、日常運動や、各学校だけの表現ではできなかった体験があった。 ・砂丘では孤立していた聴覚障害児が、他校生とタイミングを合わせ一緒に踊った。 ・制御的な日常運動を持つ視覚障害児が、他校生と一緒に大きく思い切って動いた。 ・障害のない子どもが、障害児を取り込み一緒に新しい表現を創って踊った。 ○ダンス学習を通して視覚障害児の運動表現に、全身一体となった、自由な流れと強い力のエフォートを持ったものが現れた。 この他「障害児のニーズに応じた教育的支援は障害のない子どもにも必要な支援であった」「交流の機会をつくるには取り除く時間的、空間的障害があった」「教員が障害児、障害のない子どもそれぞれの文化を紹介し交流する役割を担える」「ダンスのように、新たな文化を共につくりあげる体験を多く持たせることが共に生きる力をはぐくみ社会でのノーマライゼーションにもつながる」などの課題と示唆を得た。
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