研究課題/領域番号 |
11680271
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
深澤 清治 (深沢 清治) 広島大学, 教育学部, 助教授 (00144791)
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研究分担者 |
小篠 敏明 広島大学, 学校教育学部, 教授 (30041007)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 文化 / 異文化語用論 / 語用論 / ポライトネス / 教科書 / 発話行為 / 異文化コミュニケーション / 依頼 / 丁寧さ / 教材 / 教材開発 |
研究概要 |
本研究は、近年の異文化語用論の研究を基盤とした英語教材開発に関する示唆的研究である。高等学校英語オーラルコミュニケーションA教科書の語用論的分析を通して、日本の英語教科書の特徴を語用論の所見を援用しながら特定し、今後の教材開発のあるべき方向を示唆することを目的としている。 平成12年度は前年度の研究成果を再度、精査し、新たに2つの発話行為を追加して、対象とした全高等学校英語オーラルコミュニケーションA教科書の語用論的分析を完成させた。また、データベース化した教材分析結果から、特定の発話行為別対話例の分析が可能となる形式として成果をまとめることができた。また、在外研究の機会を得て外国の教材の分析も実施し、ひとつの発話行為「依頼する」について海外で出版された第二言語としての英語(ESL)教材との比較研究を行った。 その結果、1)日本の教科書は発話行為の種類が少なく、しかも提示されているフェイス侵害行為の種類は非常に限られている、2)日本の教科書に表れた人間関係は、話し手と聞き手との間の社会的地位や力関係が同等の場合がほとんどで、地位や力関係の見知らぬ人物との間の会話モデルとしては不十分である、3)英語圏で出版されたESL教材と日本の英語教材を比較した結果、発話行為の収録範囲は日本の教科書と大きな差はなく、英語母語話者の直観データに基づく教材は必ずしも語用論能力の指導には適したものとは言えない、という3点があきらかになった。これらの結果をもとに、異文化コミュニケーション能力養成のための英語教材開発研究のためのガイドラインを示した。
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