研究課題/領域番号 |
11680285
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育
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研究機関 | 名古屋外国語大学 |
研究代表者 |
WILLIAM Plain (PIAIN William / ウィリアム プレイン / ウイリアム プレイン / PLAIN William) 名古屋外国語大学, 外国語学部, 教授 (40229133)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | Plainペア・グループ・ティーチング / コミュニカティブ教授法 / 固定されたグループ / 自然学習 / 参与パラダイム / スペースと沈黙 / 国際的な学術交流 / オーストラリア / 新生のパラダイム / 洞察力と創造性 / 大学教師教育 / 国際研究者交流 / ペアグループティーチング / 力学的体系理論 / 参加理論 / 学際的 / 標準的教育における条件づけ / ペアー・グループ・ティーチング / 言語習得 / 第2言語の自然習得 / 新パラダイム / 内省と自覚 / 潜在的習得力 / 多規律の / 後期近代主義 / 動的システム理論 / 生態学的言語学 |
研究概要 |
概観:これまでの科研研究では、「Plainペア・グループ・ティーチング(以下Plain PGT)」と呼ばれる日本の大学における実践的なコミュニカティブ教授法を発展させてきた。現在の研究では、これまでの研究成果を基に、日本の大学において、コミュニカティブ教授法の広範囲の使用に結びつく、第1・第2言語学習の理解のための論理的根拠を提供してきた。4年間の研究は、成功裡に終わった。 結果概要:Plain PGT法は、伝統的な講義及び講読形式の授業に、強いコミュニカティブの要素を持ち込むものである。それは、学習ダイナミックの創造のため、固定されたグループ内及びグループ間の相互作用的な刺激となる単純な教室運営を提案する。第1言語習得の新しい理解は、注意深く、効率的で独立した学習者である児童を観察する。そのような学習法は、大人の「自然学習」環境において、頻繁に再現されている。自然な学習を認識するために、学習スペース、沈黙、認識、軽い学習、重い学習、言語の内在化といった適切なモデルが開発された。第1・第2言語の効果的な「内在化」の基となる「自然習得」は、専門領域を越えた「世界観」という創造的な洞察を基にしている。学習への本アプローチは、教室内にいかに自然な学習環境をつくるかという理解を提供する。この新しいパラダイムは、コミュニティー内全メンバーのダイナミックな関係を反映し、物理的、社会的、心理的領域の本質的な性質の意識化を導く。現代思想における本研究の主要なパラダイムは、分離パラダイムの減少から新しい全体論的な参与パラダイムへの移行の必要性を強調する。 結果詳細:4年に渡る本研究では、以下のことを行った:(1)人間の潜在的学習能力の新しい視点の獲得に向けたより効率的な学習の試案、(2)第2言語クラスに直接転移可能な第1言語習得の新しい見解の発展、(3)言語学や言語学習の領域に適応可能な「パラダイム・ブレーキング」理論のための学際的研究の実施、(4)既存の学校教育に由来する精神面での重要な問題の考察、(5)効果的な言語学習のための潜在的、普遍的能力の回復を可能にする授業運営の論理的基盤の開発、(6)これらの結果の日本の大学における教師教育への適応、(7)アデレード大学の研究者との共同研究による、セミナーでの研究結果の報告及び豪州、シンガポール、英国の大学の研究者との学術交流。 考察:あらゆるレベルでの世界的な人類のシステムにおける危機の増加は、教育の根本的な変化を必要としている。思慮不足な、条件付きの、集団的な学習や意思決定は、人間の多様なニーズに応えるため、コミュニカティブで、思考的、洞察的な相互作用に置き換えられるべきである。現在の研究は、「地球上の種」へ広く憂慮する一方、教室内の特定のニーズに答えるよう試みている。 今後の研究課題:Plain PGT法は、教師教育セミナーへ首尾よく適用したが、今後その範囲を専門家教育及びディスカッショングループでの意思決定と意識向上に拡大させる予定である。
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