研究課題/領域番号 |
11680306
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本語教育
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
助川 泰彦 東北大学, 留学生センター, 助教授 (70241560)
|
研究分担者 |
小河原 義郎 (小河原 義朗) 国立国語研究所, 研究員 (70302065)
前川 喜久雄 国立国語研究所, 主任研究官 (20173693)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
|
キーワード | スタイル / 長母音 / 音声生成 / 短縮 / 境界判断実験 / 発話スタイル / モーラ / 音節 / 発話速度 / 語中位置 / 音節構造 / 軽音節 / 重音節 |
研究概要 |
日本語長母音が外国人学習者にとって習得困難であることはよく知られている。「長母音は短母音の2倍の長さ」という説明が散見されるが、現実には短母音並みに短くなる場合がある。本研究では、3つの手法によってその考察を試みた。 まず、カード読み上げというあらたまったスタイルでは音響分析の結果長母音の短縮の見られないことが分かった。次に、自然談話資料を分析してみたところ、長母音短縮は語頭位置では起きにくく、非語頭位置で起きやすいことが分かった。最後に、母音長を10段階に短縮した合成音声を用いた境界判断知覚実験を行ったところ、語頭位置に比べて語末位置でのほうが短縮の近くが鈍いという結論が得られた。 これらの結果から、日本語長母音の短縮には語中位置と発話のスタイルのふたつの要因が関連していることが伺えた。特にあらたまったカード読み上げでは起きず、自発的発話において起きやすいことからスタイルが低いほど長母音短縮が起きやすいのではないかと考えられる。
|