研究課題/領域番号 |
11680362
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
計算機科学
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
金田 和文 広島大学, 工学部, 助教授 (30185946)
|
研究分担者 |
野口 聡 広島大学, 工学部, 助手 (30314735)
山下 英生 広島大学, 工学部, 教授 (70034379)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1999年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
|
キーワード | コンピュータグラフィックス / アニメーション / レンダリング / 水滴 / ドライブシミュレータ / 画像処理 / 画像合成 |
研究概要 |
本研究では、ドライブシミュレータやエンターテインメント映像等への応用に向けた水滴の流れのアニメーション手法を開発した。すなわち、水滴に働く遠心力や風力を考慮して水滴の流れのシミュレーションを行い、実写画像と合成することによりリアリスティックな表示を行うことのできる手法を開発した。これにより、人間が見て自然と感じる水滴の流れを表現することが可能となった。具体的には次の2点に関する手法の開発を行い、その有用性を検証するために水滴の流れのアニメーションを作成した。 1.物体表面からの落下を考慮した水滴の流れのシミュレーション法の開発: 自然な水滴の流れを実現するために、水滴の流れの物理現象を支配する主要な要素に着目し、離散化された物体表面上で重力、遠心力、風力等を考慮した流れのシミュレーション法を開発した。さらに、このシミュレーション法を3次元空間に拡張し、水滴に働く重力と界面張力を考慮することにより、表面からの落下を考慮した水滴の流れのシミュレーション手法を開発した。 2.実写画像と水滴との合成表示手法の開発: ビデオカメラから取り込まれた晴天時の実写画像を雨天時の画像に変換するため、実写画像を空領域、路面領域、そしてそれ以外の領域に分割し、それぞれの領域に応じた変換手法を用いて、雨天時の画像へ変換する手法を開発した。そして、これを背景画像として用いることにより、流れのシミュレーションによって発生させた水滴と合成表示する手法を開発した。この手法により、雨天時の水滴の流れのアニメーションを作成することが可能となった。
|