研究課題/領域番号 |
11680378
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
知能情報学
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
HOMAYOUN Far Behrouz (BEHROUZ Homayoun Fan) 埼玉大学, 工学部, 助教授 (90241918)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | マルチエージェントシステム / 電子商取引 / 知識ベース / セキュリティー / WWW / JAVA / システム開発 / エージェント / 組織知識 / 散オブジェクト |
研究概要 |
従来検討されてきた電子商取引の実現方式は、ユーザー自身が各取り引きごとに決められた多くの手順に従って取り引きを行うものである。こうした方式では、ユーザーは取り引きごとに多くの手順を習得しなければならず、ユーザーに無駄な労力を使わせることになってしまう。本研究では、エキスパートの知識を持つエージェントがユーザーに代わってWWW上で商取引を行う電子商取引用マルチエージェントシステムを開発する。研究の特色は、「一般ユーザーを対象にしたシステム」、「統一されたシステム構成」及び「セキュリティーの充実」である。各エージェントの基本構成を統一することにより、システムの構築が容易になる。 本研究では、具体的に、7種類の知的なエージェント「顧客」、「カタログ」、「サーチ」、「小売」、「製造」、「運搬」、「銀行」エージェントを開発した。更に、セキュリティーを充実するため新たな「認証」エージェントを追加した。各エージェントは、知識ベースと推論エンジン、コミュニケーションエンジンとドキュメンテーションエンジンから構成される。コミュニケーションエンジンは他のエージェントと情報交換するために必要であり、ドキュメンテーションエンジンはWWW上で利用できるドキュメントを提供する。商取引の知識は熟練者の個人的ノウハウに属するものも多いため、ノウハウを整理して体系化することは複雑であったが、本システムでは、各エージェントが熟練者が個々に保持していた知識をネットワーク上で構築・分散化することにより、ノウハウを効率よく利用できるようになった。研究開発には、利用者のプラットフォームに依存しないJava言語を使った。開発された機能総数は128個、プログラム行数は4万行を超えた。これらにより、ユーザーにとって利用しやすい、安全性が高い、安定した機能を提供するシステムが実現できた。
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