研究課題/領域番号 |
11680387
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
知能情報学
|
研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
伊藤 英則 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (80213073)
|
研究分担者 |
中村 剛士 名古屋工業大学, 工学部, 助手 (90303693)
犬塚 信博 名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (10221780)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
|
キーワード | マルチエージェント / 自律進化 / 遺伝的プログラム / 文化伝達子 / 2分岐決定グラフ / 人工生命 / 生態系 / シミュレーション / エージェント / 遺伝的プログラミング / 遺伝子 / 2分決定グラフ / 知識 / 分類子システム / 協調 / 評価 |
研究概要 |
マルチエージェントが自律的に進化するプログラミング環境を設定した。エージェントが自律的に進化する際は、エージェントの意志決定を2分岐決定グラフにより表現した。この2分岐決定グラフを遺伝的プログラミング技法により環境の変化に適応して進化する方法を提案した。 とくに、被食と補食の関係を持つ3種類のマルチエージェントが食物連鎖環境にあるとき各種族が生存し続ける条件とその安定条件を調査した。ここに、遺伝的操作は、2分岐決定グラフのノードの追加・削除と突然変異を用いた。遺伝的プログラミングの適応度は被食されると死滅することとした。このような疑似生態系での実験を実施した。 さらに、環境の変化をモデルに追加した。すなわち、季節の変化を想定して気温の変動を疑似した環境を設定した。この環境(気温の低い領域)を設定することにより、エージェントに「冬眠」を行う行動を発創させることを確認した。ここでは、低温状態における活動は消費エネルギーが大きく生存の可能性を低く設定していることにより発創させた。 また、エージェントの遺伝的進化による機能獲得とエージェントの文化的進化伝承について研究を実施した。例えば、人類は言語能力を遺伝的に持って生まれてくるが、生まれた環境の言語文化によって何語を話すかが左右される。このような遺伝的継承獲得機能と生命体集団が生命維持のために獲得蓄積してきた文化伝達子(ミーム;meme)との関係を明らかにするための実験モデルを作成して実験とその評価を実施した。とくに、ここでエージェントの食文化形成伝承変化についてを明らかにしてきている。自然の食物環境に左右された食文化の形成と伝承と変化についての研究成果については情報処理学会研究会にては発表した。
|