研究課題/領域番号 |
11680475
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
自然災害科学
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研究機関 | 京都大学 (2000-2001) 日本大学 (1999) |
研究代表者 |
釜井 俊孝 京都大学, 防災研究所, 助教授 (10277379)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 斜面災害 / 都市域 / 地震災害 / 盛土 / 宅地 / ハザードマップ / 災害予測 / 都市 / 防災 / 人工斜面 |
研究概要 |
地震時の宅地盛土斜面を縁に、東京南西部-横浜地域の1/1万地形図相当地域、4図幅(自由が丘、武蔵小杉、鶴見、新横浜)の地震災害予測図(ハザードマツプ)を試作した。その結果、比較的大規模な谷埋め盛土に限定しても、不安定化素因を有する造成地が、大都市の内部に数多く存在することが明らかになった。今回試作した災害予測図の具体的な作成手順は以下の通りである。 1.数時期の地形図をDEM化し、その差分を計算して大規模な盛土地域をGIS上で抽出する。 2.阪神淡路大震災や宮城県沖地震等の被災例を元に、災害の発生と無発生を分けた要因を分析する。 3.それらの要因の統計的特徴をもとに数量化II類(判別分析)による分析を行い、判別式を作成する。 4.判別式の評価を行い、修正する。 5.完成した判別式を未知の地域に適用し、変動確率を計算する。 6.変動確率をもとに、ランク(A, B, C)を設定し、災害予測図(ハザードマップ)に表現する。 区分上の予測可能性Aランクの全部とBランクの一部は、阪神淡路大震災の経験から、将来の地震によって大きく変動する危険性は高いと予想される。したがって、AランクとBランクに分類される谷埋め盛土は、変動に関してScreen Positiveであると考えるべきであり、こうした地域については、早急により詳細な調査を行い、対策を講じる必要がある。また、作成した災害予測図は、1/1万スケールのもので、地形図の精度による制約から、抽出できた谷埋め盛土は比較的大規模で深いものに限られている点や人工構造物の影響も考慮されていない点などが、問題点として指摘できる。したがって今後は、より大縮尺の地形図を使用し、比較的小規模な盛土や人工構造物の分布を調査し、災害予測図に反映してゆくことが必要である。しかし一方、今回用いた方法によれば、極めて簡便に、そこそこの精度で危険度を推定することが可能であり、谷埋め盛土の面的な危険度評価を速やかに行うことができる。この点は、ポストモダン都市が直面している斜面災害の防御をはかるうえで、大きな寄与となると考えられる。
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