研究課題/領域番号 |
11680491
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
プラズマ理工学
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
岡本 幸雄 東洋大学, 工学部, 教授 (90233387)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 極微量元素分析法 / マイクロ波大気圧ヘリウムプラズマ / Okamoto(岡本)キャビティ / 発光分光分析法 / 質量分析法 / 表面波モードプラズマ / 高周波誘導結合プラズマ / マイクロ波誘導プラズマ / 表面波プラズマ / 表面波モード / 高周波誘導結合プラズマ(ICP) / マイクロ波誘導プラズマ(MIP) |
研究概要 |
本研究が先に研究開発した表面波モードのマイクロ波誘導大気圧素プラズマ生成のためのOkamoto cavity(Anal.Sci.7(1991)283)をベースにして、大気圧でヘリウムプラズマを安定に生成することに成功した。そして、その中心部にイオン化電圧の高い極微量のフッソ元素(F:17.5eV)などの非金属元素を含んだ水溶液(1000ppmまたは2000ppm)を、超音波ネブライザーで霧化して直接導入したとき、これまでできなかったこれらの元素の検出に成功した。 主な結果は次のとおりである。 (1)Okamoto cavityをベースに世界で初めて大電力領域(〜1kW)でも安定に分析に最適なドーナツ状の大気圧ヘリウムプラズマ(He-MIP)の生成に成功した。 (2)トーチの内径を7mmに減少すると、ヘリウムガスの流量を実用化レベルの101/min以下に低減できた。 (3)電子密度と励起温度は、おのおの2.3x1014/cm^3と5000Kで、他の方法(ICPなど)に比べて、高密度・高温特性が得られた。 (4)FI(685.6nm)、ClII(479.5nm)、BrII(470.5nm)の検出限界は、おのおの100ppb,100ppb,200ppmで、これらは現在、世界最高の特性である。 これらの研究成果は、Jpn.J.Appl.Phys.,Appl.Spectros.Anal.Sci.などの国際的な学術誌で公表するとともに、FACSSなどの国際会議でも発表した。 今後は、このHe-MIPを質量分析装置のイオン源とした極微量元素質量分析法を研究開発する予定である。
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