研究課題/領域番号 |
11680540
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 独立行政法人国立環境研究所 |
研究代表者 |
内山 政弘 独立行政法人国立環境研究所, 大気圏環境領域, 主任研究員 (20160294)
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研究分担者 |
福山 力 独立行政法人国立環境研究所, PM2・ 5・DEP研究プロジェクト, 総合研究官 (90011642)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2001年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | マクロ化学センサー / 乾性沈着 / 酸性雨 / 乱流拡散係数 / マイクロ化学センサー |
研究概要 |
1.ガスやエアロゾルを経由する沈着過程(乾性沈着)は地表面の形態や性質に強く依存し、乾性沈着の測定には空間的にも時間的にも稠密な観測が必要となるが、既存の機器ではこのような測定は困難である。この研究ではマイクロ化学センサーが微小であることの特徴を生かした乾性沈着測定手法を提案した。(1)沈着面直上のガスの濃度勾配の測定を行う。沈着面直上の輸送過程は分子拡散であるから、この値と分子拡散係数から流束が求まる。センサーを用い沈着面近傍までの濃度分布からの外挿により沈着面直上の濃度勾配を評価する。(2)マイクロ風速センサーにより沈着面近傍の風速と風温の鉛直分布を連続測定し、Aero dyanmical Profile法を用い乱流拡散係数を推定する。通常Aero dynamical Profile法を実施するには測定高度の10000倍の水平一様な観測面が必要であると言われている。十数cmの高さでの鉛直風速分布から数平方mの平坦地でこの方法が適応可となると、これまで測定が難しいと考えられていた地域でのこの方法による乾性沈着量の測定が可能となる。 2.(2)による方法は技術的にも完成し、森林地帯の斜面という従来Aero dynamical Profile法では不可能と考えられてきた地点で既存の方法(熱収支ボーエン比法)との平行観測を行った。双方の沈着流束(オゾン)の測定結果は良い一致をみた。水蒸気センサー、NO2、O3センサーを用いて、(1)の方法により野外で測定を試みたが、未だ輸送係数を求めるには至っていない。その原因はこれまで一般に推測されていたよりも沈着面付近の濃度分布の変動が速く(風速分布の変動よりも速い)、現在適応出来るセンサーの測定速度がこの変動に追随出来ないためと考えられる。そこで、マクロ化学センサーの特徴を生かし、化学センサーを多数配置し水平濃度分布の時間変動により沈着量を求める観測を行った。
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