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貧栄養湖の水質に及ぼす人間活動の影響評価と集水域管理

研究課題

研究課題/領域番号 11680564
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 環境保全
研究機関北海道大学

研究代表者

橘 治国  北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (90002021)

研究分担者 吉沢 香  株式会社, エコニクス, 研究員
深沢 達矢  北海道大学, 大学院・工学研究科, 助手 (80292051)
研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
キーワード貧栄養湖 / クロロテック / 湖沼水質 / 栄養塩 / 透明度 / 環境保全 / 倶多楽湖 / 摩周湖 / 水質 / 生態系 / 降雨 / 流域環境 / 人間活動 / 影響評価 / 小環境保全
研究概要

【目的】自然に恵まれた北海道には数多くの貧栄養な湖沼が存在する。このような貧栄養湖沼の環境に、最近の周辺地域の開発や広域的な大気汚染によって変化が認められるようになってきた。本研究においては、北海道の代表的な貧栄養湖である倶多楽湖そして摩周湖を対象に、その湖沼水質への人間活動の影響を明らかにしようとするものである。特に生態系への影響という視点から栄養塩の短期的な動態から周辺環境の影響を解析する。またこれらの成果を基に、自然の、本来の湖沼環境に保つための、周辺地域の利用および開発等に関しての集水域管理手法を提案しする予定である。本研究は、平成11年度と12年度にわたって実施する。主に初年度は湖沼水質と集水域特性の実態把握を、12年度は倶多楽湖に限定して詳細な水質調査を実施する。また栄養塩や汚染物質の湖沼への負荷発生機構、湖沼内での循環モデルを作成し、さらに貧栄養湖を望ましい姿に保つための集水域管理のあり方について検討する。
【実績】(平成11年度)倶多楽湖、摩周湖の一般的水質を把握する。一方で過去の資料を収集し、これらの湖沼の経時的な水質変化を明らかにした。11年度メインの購入観測機器であるクロロテックの作動状況が思わしくなく、本器による現地観測ができなかった。特に新しく試みたコンピューター直結方式の応用、低電気伝導度の観測が成功しなかった。数多くの改良を製造業者と試み、年度末には測定可能となった。(平成12年度)クロロテックが年度始めにうまく作動しなかったが、夏期集中調査時には動作には問題が無くなった。倶多楽湖調査は5〜10月まで7回、摩周湖では環境庁と合同で8月に一回行った。特に倶多楽湖の8月は降雨時に連続して実施した。倶多楽湖においては、最深部148mにおいて深さ方向に9層から採水した。現地調査と資料調査から、硝酸性窒素などの最近の上昇が多少認められるが、透明度などには大きな変化がないことがわかった。この硝酸性窒素は摩周湖より高く、流域の管理を含めて要注意な事がわかった。またクロロテックを用いた観測と試料の化学分析から得られた結果に差があり、微小プランクトン層の存在やその分布域に新しい知見が得られたが、今後の解析課題となった。

報告書

(3件)
  • 2000 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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