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ヤマトシジミの大量へい死機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11680573
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 環境保全
研究機関島根大学

研究代表者

相崎 守弘  島根大学, 生物資源科学部, 教授 (20109911)

研究分担者 山口 啓子  島根大学, 生物資源科学部, 講師 (80322220)
研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードCorbicula japonica / 無酸素耐性 / 肥満度 / ろ過速度 / 大量へい死 / 生息密度 / ヤマトシジミ / 宍道湖 / 大量斃死 / 水温影響 / 浸漬実験 / ストレス
研究概要

ヤマトシジミのへい死のメカニズムを明らかにする目的で、本研究においてはヤマトシジミの生息環境が健康状態に与える影響とその評価法について検討した。平成11年度は、ヤマトシジミの生息密度を1000個体/m^2〜4000個体/m^2に段階的に設定したコンテナに入れ、島根県大橋川(宍道湖)において飼育実験を行った。その結果、密度の高いコンテナ(3000個体/m^2・4000個体/m^2)において(1)へい死率の上昇(2)ろ過速度の低下(3)無酸素耐性の低下、がみられた。また、8月末に高密度のコンテナでへい死のおこった時期には、ヤマトシジミにろ過速度の低下・無酸素耐性の低下・軟体部重量の急激な減少が起こっていたことなどが明らかとなった。平成12年度は前年度の結果を受け、ろ過速度・無酸素耐性・肥満度を用いてヤマトシジミの健康指標値の確立を目標として研究を行った。島根県神西湖畔に建設した人工湿地のヤマトシジミを用いて、一年間を通じた生息環境と健康状態の把握を行った。その結果、(1)肥満度は初夏から秋にかけて大きく減少、(2)ろ過速度は初夏と秋に高く、盛夏はやや低く、冬季に大きく低下することなどがわかった。無酸素耐性は実験期間を通じてほとんど変化がなかった。人工湿地内においては餌料量の低下、一時的貧酸素化などの環境悪化があったにもかかわらず、ヤマトシジミは大量へい死をおこすことなく、おおむね健康な状態を保っていたと判断された。更に、環境悪化によってへい死をおこす場合におけるろ過速度および肥満度の変化を測定するため、1)無酸素状態で飼育した場合、2)無給餌状態で長期飼育した場合を設定し、飼育実験を行った。その結果、肥満度の一日当たり3%以上の急速な減少、およびろ過速度の0.1L/個体・hr未満へ低下が同時に起こった場合にヤマトシジミが大量へい死をおこす状態にあることが明らかとなった。

報告書

(3件)
  • 2000 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (9件)

  • [文献書誌] 前田伊佐武,相崎守弘,山口啓子,藤田直樹: "汽水湖水を連続供給した屋外水槽でのヤマトシジミの水質浄化能に関する研究"水環境学会誌. 23・11. 716-720 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 相崎守弘,高橋愛,山口啓子: "ヤマトシジミの大量斃死機構に関する基礎的研究I"LAGUNA(汽水域研究). 8(印刷中). (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 末光健治,山口啓子,相崎守弘: "ヤマトシジミの大量斃死機構に関する基礎的研究II"LAGUNA(汽水域研究). 8(印刷中). (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] MAEDA,I., AIZAKI,M., YAMAGUCHI,K.and FUJITA,N.: "A Study on Water Purification by the Bivalve, Corbicula japonica, Using Outdoor Experimental Tanks with Continuous Flow System. (in Japanese)"Journal of Japan Society on Water Environment. 23 (11). 716-720 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] AIZAKI,M., TAKAHASHI,A.and YAMAGUCHI,K.: "Study on the mechanism of the large amount death of Corbicula japonica in Lake Shinji. (in Japanese)"LAGUNA. 8, (in press).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] SUEMITSU,K., YAMAGUCHI,K.and AIZAKI,M.: "Study on the mechanism of the large amount death of Corbicula japonica II.(in Japanese)"LAGUNA. 8, (in press).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 前田伊佐武,相崎守弘,山口啓子,藤田直樹: "汽水湖水を連続供給した屋外水槽でのヤマトシジミの水質浄化能に関する研究"水環境学会誌. 23・11. 716-720 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 相崎守弘,高橋愛,山口啓子: "ヤマトシジミの大量斃死機構に関する基礎的研究I"LAGUNA(汽水域研究). 8(印刷中). (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 末光健治,山口啓子,相崎守弘: "ヤマトシジミの大量斃死機構に関する基礎的研究II"LAGUNA(汽水域研究). 8(印刷中). (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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