研究課題/領域番号 |
11680674
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
杉本 勝則 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (90192616)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1999年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 細胞同期 / チエックポイント / 細胞周期 / チェックポイント / DNA複製 / DNA損傷 / チェックポイントコントロール |
研究概要 |
Replication factor C(RFC)は真核生物において高度に保存されている5つのサブユニットからなる複合体で、DNA複製およびDNA損傷修復に必須な機能を持つ。RFCのサブユニットの一つをコードするRFC5は、DNA複製および損傷チェックポイントコントロールに関与し、Rad53キナーゼの活性化に必要な因子であることが明らかにした。DNA損傷チェックポイントコントロールに必須なRad24蛋白は、5つのRFCサブユニットのうち、Rfc2、Rfc3、Rfc4、Rfc5とは結合するが、Rfc1と結合せず、RFCとは異なる複合体(Rad24複合体)を形成することを示し、この複合体が、DNA損傷チェックポイントコントロールに必須であることを明らかにした。他のチェックポイントコントロール蛋白Rad17、Mec3、Ddc1も複合体を形成するが、この複合体とRad24は結合しないことを見いだした。 ATM関連遺伝子は、真核生物のDNA損傷チェックポイントコントロールに中心的役割をもつが、その制御機構は不明な点がおおい。出芽酵母ATM関連蛋白Mec1と結合する可能性のあるタンパク質を、Two-hybrid法をつかってスクリーニングし、PIE1遺伝子を得た。免疫沈降法により、Mec1とPie1は、in vivoにおいて結合することが確認された。また遺伝子破壊による解析から、Mec1とPie1の機能は遺伝学的に区別できなかった。これらの結果から、Mec1とPie1は、複合体を形成し、チェックポイントを制御していることが示された。しかし、Pie1は、Rad53を基質としたMec1のキナーゼ活性に影響しなかった。Pie1の機能に重要な領域を決定するために、PIE1遺伝子の変異を得た。DNAデータベースをつかった解析から、分裂酵母Rad26およびアスペルギルスUVSDが、Pie1と相同性のある蛋白として同定された。
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