研究課題/領域番号 |
11680680
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
古久保 哲朗 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助教授 (10271587)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1999年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 転写因子 / 基本転写因子 / 転写制御 / 転写 / 転写調節機構 / 出芽酵母 / TFIID / TAF |
研究概要 |
TATAボックス/イニシエーター等のコアプロモーター構造を認識する基本転写因子TFIIDは、転写開始前複合体のアッセンブリーに際して核となる分子であり、転写調節因子から受け取った信号を転写量の増減へと変換する上で中心的な役割を果たす。我々はエラープローンPCR法を用いて出芽酵母のTFIIDサブユニットをコードするTAF145遺伝子にランダムに変異を導入し、温度感受性を示すtaf145変異株(N568Δ,T657K)を取得した。これらはすでに報告されているts1,ts2株とは異なり、CLN2遺伝子に関して正常な転写量を示した。そこでCLN2遺伝子と転写量の低下が見られたTUB2遺伝子についてキメラプロモーターを作成し、TAF145依存性を支配するDNAエレメントを検索したところ、TATAボックスの有無が転写量を決定している可能性が示唆された。しかしながらTUB2遺伝子のコアプロモーターの場合にはTATAボックスの挿入により転写の回復が見られたが、他のTATA-lessコアプロモーターを持つRPS5遺伝子の場合には同様の回復は見られなかった。詳しい解析の結果、RPS5遺伝子のコアプロモーターの活性はTATAボックスの挿入により回復するものの、RPS5-UASによる転写活性化に障害が残ることが明らかとなった。また興味深いことにこの転写活性化能の欠損はRPS5-UAS、RPS5コアプロモーター双方の性質に依存しており、それぞれをRPS5遺伝子以外のUAS、コアプロモーターと組み合わせた場合にはいずれも正常な活性を示した。
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