研究課題/領域番号 |
11680695
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細胞生物学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
細川 暢子 京都大学, 再生医科学研究所, 助手 (00263153)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
|
キーワード | 小胞体 / 小胞体関連分解 / α-マンノシダーゼ / 小胞体の品質管理機構 / 糖蛋白質 / 小胞体関係連分解 / 分子シャペロン / 品質管理機構 / 小胞体関連蛋白質分解 |
研究概要 |
小胞体は、多くの分泌蛋白質や膜蛋白質を生合成し、正しい立体構造を取った蛋白質を選別してゴルジ装置へ輸送する場である。小胞体内での蛋白質のfoldingを助ける分子シャペロンとして、GRP78やGRP94、カルネキシン、カルレティキュリンといった分子が知られているが、小胞体内にはまだ未同定の、シャペロンとして機能している重要な蛋白質の存在が想定されている。 本研究は、小胞体内の新規分子シャペロン蛋白質を検索し、その機能を解析することによって、小胞体での蛋白質のfolding及び異常蛋白質の品質管理機構の解明を目的とした。小胞体のシャペロン蛋白質は、小胞体ストレスによって発現が誘導されると期待されるので、小胞体ストレスを加えた細胞からmRNAを抽出し、supression subtractive hybridization(SSH)法を用いて、マウスの新規遺伝子をクローニングした。この中から、α-マンノシダーゼにhomologyをもったEST遺伝子に焦点をあてて解析を行った。本遺伝子の全長をクローニングした後、遺伝子産物の機能についても明らかにすることができたので、この遺伝子をEDEMと名付けた。EDEMとは、ERdegradation enhancing α-mannosidase-like protein、小胞体関連分解を促進するαマンノシダーゼ様蛋白質を意味している。EDEM蛋白質は、小胞体内でmisfoldした異常な糖蛋白質の小胞体関連分解を促進し、小胞体関連蛋白質分解、小胞体での品質管理機構に関わる重要な分子であることが明らかとなった。
|