研究課題/領域番号 |
11680736
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
薄井 宏 新潟大学, 脳研究所, 助手 (20192510)
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研究分担者 |
鷲山 和雄 新潟大学, 脳研究所, 助教授 (00183715)
熊西 敏郎 新潟大学, 脳研究所, 教授 (40018601)
崎村 建司 新潟大学, 脳研究所, 教授 (40162325)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2000年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | Sfmbt遺伝子 / ポリコーム遺伝子群 / 脳腫瘍 / HOX遺伝子 / グリオーマ / ノックアウトマウス / ホリコーム遺伝子群 / Polycomb-group gene / Sfmbt / mbt repeats |
研究概要 |
ポリコーム遺伝子群(PcG)は、ホメオティック(Hox)遺伝子群の発現を制御すると共に、細胞の正常な分化状態を維持する「細胞のメモリー機構」に関わる重要な遺伝子群である。我々は、PcGに属する新規遺伝子を単離し、解析した。 マウス、ラット、ヒトの脳由来cDNAを解析した結果、コードされる蛋白はDrosophilaのScm(Sex comb onmidleg)遺伝子産物と類似し、Drosophilaに脳腫瘍を引き起こす1(3)mbt(lethal(3)malignant brain tumor)遺伝子のmbt domainsを共有していた。遺伝子名は、当初SCML1(Scm-like1)と名付けていたが、Sfmbt(Scm-related gene containing four mbt domains)に変更した。 遺伝子解析の結果では、マウスSfmbt遺伝子の蛋白コード領域は20のエクソンに分割され、染色体14番に局在していた。一方、ヒトSfmbt遺伝子は染色体3p21.1にマップされた。 Northern blot解析の結果、Sfmbt mRNAは各種のマウス臓器及びヒト培養細胞でubiquitousな発現を示したが、精巣では特に強い発現を認めた。 アデノヴィルスベクターを用いた強制発現実験の結果、Sfmbt遺伝子がHOXA1遺伝子の発現調節に関与することが示された。また、ヒトグリオーマ細胞株では、Sfmbt遺伝子の強制発現に伴って細胞増殖能が変化した。これらの結果は、Sfmbt遺伝子がその構造から推定された機能を実際に待っていることを示すものである。個体レベルでの機能解析を行うために、現在ホモのSfmbtノックアウトマウスを作製しつつある。
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