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中枢神経の再生を抑制する分子機構について

研究課題

研究課題/領域番号 11680737
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 神経解剖学・神経病理学
研究機関福井医科大学

研究代表者

鳥越 甲順  福井医科大学, 医学部, 助教授 (50126603)

研究分担者 永野 隆  福井医科大学, 医学部, 助手 (70272854)
佐藤 真  福井医科大学, 医学部, 教授 (10222019)
研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
キーワード神経再生 / 抑制機構 / 中枢神経系 / フィルムモデル / 髄鞘関連糖蛋白質 / 重複傷害効果 / 分子軌道法 / ワーラー変性(MAG) / 最低空軌道(MAG) / グリア / 神経細胞 / 細胞内代謝 / 重複障害効果
研究概要

髄鞘関連糖蛋白質(MAG)は末梢神経における再生神経の発芽と伸長を抑制する作用を持ち、剪定としての生物学的意義があることをフィルムモデル(神経を2枚のフィルムに挟みそのまま生体内に温存する方法)を使ってこれまで明らかにした。一方、中枢神経系の有髄神経内にもMAGやNogo-Aなどの再生を抑制する物質が含まれ、これが中枢神経系の再生を妨げている主因と考えられている。しかし、抑制物質の放出はじめ、分子機構についてはほとんど何も解明されていない。そこで、今回、末梢神経の剪定機構を解明したのと同様の方法を応用して、中枢神経系における再生抑制機構を探求した。材料として成熟雌マウスの視神経を選んだ。その結果、1.軸索の断裂変性像が消失した後、細胞成分が増殖しはじめる切断10日目以降、変性視神経から抑制物質が放出され再生神経の発芽と伸長が抑制された。2.視神経束外へ放出される抑制物質は、western blotting法によりMAGであることが同定された。3.抗MAG抗体により完全に中和化され、再生神経は抑制前の状態と同程度にまで伸長した。4.変性視神経片によって神経再生が抑制されても2度目の切断によって再び再生神経が発芽、伸長する所見を得た。MAGは神経と直接結合し未知のカスケードを経る。しかし、抑制反応は神経細胞体にまで及ばないことを示唆している。5.低分子化合物のアクリルアミド類の分子軌道法解析を試み、アクリルアミド神経中毒においては最低空軌道が関与していた。これは、今後、MAGによる化学反応についても分子軌道法によって量子化学的解析が実施可能であることを意味する。

報告書

(3件)
  • 2000 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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