研究課題/領域番号 |
11680742
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
森 啓 大阪市立大学, 医学部, 教授 (10159189)
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研究分担者 |
鈴木 操 熊本大学, 動物資源開発研究センター, 助教授 (60253720)
佐原 成彦 大阪市立大学, 医学部, 助手 (40261185)
富山 貴美 大阪市立大学, 医学部, 講師 (10305633)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | アルツハイマー病 / APP / アミロイド / 老人斑 / トランスジェニックマウス / モデル / 神経毒性 / プレセニリン / マルツハイマー病 |
研究概要 |
高齢化社会で重要課題であるアルツハイマー病研究を多くの研究者層によって協力的に推進するために、また安定した実験系を構築するためにもモデル実験系としての細胞培養系と病態モデルマウスの作成は重要な意味を持つ。われわれはプリオンプロモーターによる制御下に予定遺伝子を組み込んだ国産のトランスジェニックマウスの作成を推進している。まずアルツハイマー病に特異的な老人斑形成マウスを作成すべく変異型APPと変異型プレセニリン1(PS1)のマウスの2種類を作成し、両者の掛け合わせにより、アルツハイマー病モデルマウスを作成する戦略をたてた。ここでいう変異型は早期発症型家族性アルツハイマー病で見いだされた遺伝変異であり、前者はAPP670/671(スウェーデン変異)とAPP717(ロンドン変異)の組み合わせ(NLF変異と呼称する)であり、後者はPS1A260Eである。遺伝変異はPCRにより人工的合成により導入したものを元となるヒト遺伝子に組み込み、全塩基配列を確認した後、マウス初期胚に微量注入した。これによって作成されたマウスは各々単独で老人斑を形成するには著しく年月がかかるものの、両者の掛け合わせにより、ヒトの50年をマウスの数ヶ月に短縮することが出来ると報告されている。その結果、ゲノム解析と発現調査を終え、マウス系統として3系統の変異型APPマウスと変異型PS1マウス2系統が確立し終えたところである。 同時に、アミロイド蛋白神経毒性の研究もマウス胎児脳から調製した海馬ニューロンを用いて検討する実験系を樹立し、アミロイド蛋白結合物質であるコンゴーレッド類自体であるクリスタミンG化合物の作用を検討し、毒性抑制効果を確認した。
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