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脳内アルデヒド化合物による神経伝達物質遊離促進作用に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11680760
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 神経化学・神経薬理学
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

橋本 恒一  京都府立医科大学, 医学部, 講師 (00172867)

研究分担者 岩田 和実  京都府立医科大学, 医学部, 助手 (60305571)
研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードドーパミン / PC12細胞 / パーキンソン病 / DOPALD / ドパミン / アルデヒド / 神経伝達物質遊離
研究概要

ドパミン(DA)の最初の代謝産物であり内因性のアルデヒド化合物である3,4-dihydroxyphenylacet aldehyde(DOPALD)のDA遊離に及ぼす影響についてPC12細胞からのDAの遊離を測定することにより検討した.さらにDOPALDの代謝に関わる酵素の阻害剤を投与しを脳内DOPALDを上昇させた条件下で,マウスの行動を観察し内因性パーキンソン症候群誘発物質としての可能性について検索した.
PC12細胞からのDAの遊離は1〜100μM DOPALD添加により上昇した.PC12細胞からのLDHの漏出はDOPALD10μMまでの濃度では認められなかった.さらに同様の内因性アルデヒド化合物である4-hydoxy nonenalによるPC12細胞からのDA遊離促進作用は認められなかった。またDOPALDはPC12細胞への[^3H]DAの取り込みに影響を及ぼさなかった。一方,高カリウム(56mM)刺激よるPC12細胞からのDA遊離促進は、細胞外液からのCa^<2+>の除去およびL型Caチャンネルの拮抗薬であるNifedipineの添加により有意に抑制されたが、DOPALDによるDAの遊離促進は、Ca^<2+>の除去およびNifedipineの添加によっても抑制されなかった。ジスルフィラムおよびソルビニールを1日2回投与し,マウスの自発運動,協調運動,受動的回避反応および水迷路を用いた空間認識能について検討を行ったが,全ての行動に対照群との間に有意な差は認められなかった.
以上の結果より、PC12細胞からのDOPALDによるDA遊離促進作用は、アルデヒド化合物による非特異的な作用ではないこと、またCa^<2+>非依存性の機序により誘発されもるのと考えられる。このDOPALDによる過剰なDAの遊離促進作用がパーキンソン症候群発症の一因となる可能性が示唆される。

報告書

(3件)
  • 2000 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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