研究課題/領域番号 |
11680773
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経化学・神経薬理学
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研究機関 | (財)東京都医学研究機構 |
研究代表者 |
村島 善也 財団法人東京都医学研究機構, 東京都精神医学総合研究所, 副参事研究員 (50182118)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | ELマウス / てんかん / てんかんミュータント / 異常可塑性 / DNA断片化 / 一酸化窒素合成酵素 / 海馬 / 一酸化窒素合成酵素(NOS) / てんかん原性 / 一酸化窒素(NO) / NO合成酵素(NOS) / ELmouse / epileptogenesis / n-NOS / e-NOS / i-NOS / NO / hippocampas / abnormal plasticity |
研究概要 |
ELマウスは局在関連性2次性全般化発作のモデルであり、組織傷害の程度は他のてんかんモデルに比べてきわめて軽度ではあるが、焦点複合を形成する海馬、頭頂皮質でのフリーラジカルの亢進(研究業績3)、最初期発現遺伝子(c-fos, zif)のてんかん原性獲得過程での部位特異的発現(研究業績6)など神経細胞死の存在をうかがわせる知見が集積してきている。さらに海馬での長期増強(LTP)成立に伴いretrograde messengerとしてのNOの増大が認められ、可塑性成立の物質的基盤が明らかにされつつある。 「発作学習」をしたEL[s]では海馬CA1と頭頂皮質に強いDNAフラグメンテーションが検出された。一方「発作学習」を経験していないEL[ns]では海馬では検出できず、頭頂皮質からEL[s]より弱くかつより狭い領域でしか検出されなかった。DNAフラグメンテーションが検出されたからといって直ちにELマウスの焦点複合部位にprogrammed cell deathが存在し、これがてんかん原性に関わるとはいえないが、上記部位はc-fos発現部位やGABA作動系異常部位とも一致している。従ってこれらの知見がELマウスてんかんにおける異常可塑性成立の物質的基盤を構成していることを明らかにした(。
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