研究課題/領域番号 |
11680778
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経科学一般
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
福土 審 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80199249)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 脳腸相関 / ヒスタミン / 神経伝達物質 / PET / 過敏性腸症候群 / CRH / CRH-R1 / ノルアドレナリン / 脳波 / 大脳誘発電位 / 大腸運動 |
研究概要 |
本研究の目的は消化管刺激により脳の特定部位で神経伝達物質、特にヒスタミンが放出され、中枢機能を変化させるという仮説を検証し、脳腸相関の物質的基盤を解明することである。まずラットで脳マイクロダイアリシスを行った。大腸伸展刺激によって、海馬のヒスタミンが1.34±0.47pmol/lから4.68±0.58pmol/lに有意に増加した(p<0.05)。この時、高架式十字迷路で検出される不安行動が誘発された。また、ノルアドレナリン遊離を確認し、これらの反応はストレスの鍵物質であるcorticotropin-releasing hormone (CRH)の拮抗薬α-helical CRHならびに選択的CRH-R_1受容体拮抗薬JTC017で抑制された。健常者の下行結腸に大腸伸展刺激を加え、サイクロトロンで合成した核種H_2^<15>O生理食塩水を経静脈的に投与し、positron emission tomography (PET)を行った。次いで、選択的ヒスタミンH_1受容体拮抗薬d-chlorpheniramineを経静脈的に投与し、刺激下の脳PET画像の変化を分析した。大腸伸展刺激により、視床、前帯状回、前頭前野の局所脳血流量増加が認められ、同時に内臓知覚と情動が誘発された。この変化は、d-chlorpheniramine前投与により阻止された。上記反応は過敏性腸症候群(IBS)患者において異常であり、左前頭前野の賦活反応が認められた。大腸拡張刺激による脳腸相関において脳内ヒスタミン・ノルアドレナリンとCRH(特にR_1受容体)の相互作用を証明した。また、その反応はIBS患者の辺縁系で強いことが明らかにした。以上、平成11〜14年度研究費により、動物とヒトの脳腸相関を検討した。脳腸相関異常による病態はヒスタミン・CRH神経伝達の修飾により制御できることが示唆された。
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