研究課題/領域番号 |
11680795
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経科学一般
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研究機関 | 藤田保健衛生大学 |
研究代表者 |
一瀬 宏 藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 教授 (90192492)
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研究分担者 |
大江 瑞恵 藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 助手 (10247661)
稲垣 秀人 藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 助手 (70308849)
鈴木 崇弘 藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 助手 (70298545)
一瀬 千穂 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (10247653)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | チロシン水酸化酵素 / カテコールアミン / ドーパミンニューロン / Cre-ERT / Cre-loxP / 相同組み換え / 条件付き遺伝子破壊 |
研究概要 |
本研究は、神経伝達物質合成酵素の活性の変化が神経伝達物質の合成量の変化を通じてどのように神経機能の変化を起こしうるかということを調べることを目的としている。チロシン水酸化酵素は、カテコールアミン生合成の律速酵素である。チロシン水酸化酵素遺伝子のイントロン内にloxP配列を相同組換えにより導入したマウスと、DNA組換え酵素のCreを組織特異的に発現するマウスをかけ合わせる。このときDNA組換え酵素のCreを、変異したエストロゲン受容体のリガンド結合部位と融合させたCre-ERTを用いることにより、DNA組換え活性が薬剤で誘導可能となるようにした。本研究により、イントロン内にloxP配列を導入したマウスの作製と、Cre-ERTをチロシン水酸化酵素のプロモータ制御下に発現するマウスの作製に成功した。Cre-ERTの発現マウスは、チロシン水酸化酵素の第1エキソンにin-frameでCre-ERTを挿入したCre-ERTノックインマウスと、チロシン水酸化酵素遺伝子のプロモータにCre-ERTをつないだトランスジェニックマウスの2種を作製した。今後Cre-ERT発現マウスでのCreの発現分布について解析するとともに、loxPマウスとかけ合わせて、薬剤誘導的にチロシン水酸化酵素を破壊して神経機能に対する影響を調べる。チロシン水酸化酵素を破壊された神経細胞が、伝達物質を合成できない状態で生存し続けることができるかどうか、また、伝達物質の低下を補うためにどのような代償機構が働くかについても検討する。
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