研究課題/領域番号 |
11680818
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
須藤 カツ子 東京大学, 医科学研究所, 助手 (50126091)
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研究分担者 |
柴田 進和 日本学術振興会, 特別研究員(PD)
浅野 雅秀 金沢大学, 医学部, 教授 (50251450)
岩倉 洋一郎 東京大学, 医科学研究所, 教授 (10089120)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2000年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | ケモカイン / SDF-1 / トランスジェニックマウス / 血液幹細胞 |
研究概要 |
本研究では、ヒト型ケモカイン遺伝子導入マウスの作製を目的として実験を行っている。ヒト型ケモカイン遺伝子導入マウスを利用することにより、実際のヒト生体の免疫・血液細胞の動態をマウス体内でよりよく再現したモデル系を作製できることが期待される。特に造血幹細胞のホーミングに関わるケモカインのSDF-1は、ヒト造血幹細胞をマウスに移植した際に効率的なホーミングを起こすために利用できると考えられる。我々はSCIDマウスにヒト血液幹細胞を移植する系で効果的にTリンパ球発生を起こすために、胸腺でSDF-1を過剰発現するようなトランスジェニツクマウスの作製を試みた。568個のNOD-scidマウス受精卵にDNAマイクロインジェクションを実施し43匹の産仔を得たが、遺伝子導入マウスは全く得られなかった。次に、C3H X NOD-scid受精卵あるいは、B6 X NOD-scid受精卵に対して同様にDNAマイクロインジェクションを行った。合計699個の受精卵にDNAマイクロインジェクションを実施した結果71匹の産仔が得られ、うち9匹が遺伝子導入マウスであった。ファウンダーマウスの脾臓をバイオプシーし導入遺伝子の発現をノザンハイブリダイゼーションで調べた結果、1匹で遺伝子発現が観察された。このマウスをNOD-scidマウスに戻し交配して得られた仔においても、胸腺で導入遺伝子の強い発現が確認された。現在このトランスジェニックマウスのラインをNOD-scidマウスに戻し交配すると同時に、ヒト臍帯血に含まれる造血幹細胞をこのマウスに移植して実際にヒトTリンパ球の発生・分化が認められるのかどうか、検証を行っている。
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