研究課題/領域番号 |
11680820
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験動物学
|
研究機関 | 高知医科大学 |
研究代表者 |
田口 尚弘 高知医科大学, 医学部, 助手 (80127943)
|
研究分担者 |
高野 康夫 高知医科大学, 医学部, 講師 (70117034)
平井 啓久 京都大学, 霊長類研究所, 助教授 (10128308)
大畑 雅典 高知医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (50263976)
由利 和也 高知医科大学, 医学部, 教授 (10220534)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1999年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
|
キーワード | ヒトヘルペスウィルス / 霊長類 / 類人猿 / 染色体 / PCR / FISH / ヒトヘルペスウイルス |
研究概要 |
われわれはヒトヘルペスウイルスがサルのものに類似したシークエンスを持つことから、霊長類におけるヘルペスウイルスに着目し、ヒトのヘルペスウイルス(ヒトヘルペスウイルス6型;HHV6とエプスタインバーウイルス;EBV)を用い、サルにおけるヘルペスウイルスの動態を、ヒトと平行して調査した。昨年および今年度、ヒト細胞においてウイルスHHV6遺伝子が染色体DNAに組み込まれた状態で3世代にわたり伝播している事実を明らかにした。また、リンフォーマ患者において、ヒトEBVウイルスが染色体DNAに組み込まれている症例を見出した。一方、サル類において、HHV6とEBVのプライマーを使い、スクリーニングを行った。チンパンジー3匹(霊長類研究所で出生)、アカゲザル37匹(捕獲時の生息地;インド30匹、中国7匹)、ニホンザル152匹(捕獲時の生息地;兵庫県17匹、岡山県58匹、大分県77匹)から血液を採取、DNA抽出を行った。得られたDNAを100ナノグラムずつ使い、PCRを行った。その結果、HHV6では全て陰性であった。しかし、EBVでは、ヒトのコントロールDNA(EBV陽性)では129bpに相当するバンドが見られるが、37個体に40bpのバンドが得られた(アカゲザル;インド21/30匹、中国3/7匹、ニホンザル;大分2/77匹、兵庫4/17匹、岡山6/58匹)。このことからヒトとはやや異なるEBV類似ウイルスの感染が示唆された。さらに、これらの個体の染色体標本において、EBV(EcoRI fragment)のコスミドプローブを使ったFISHにより、EBVゲノムの組込みを検討中である。
|