研究課題/領域番号 |
11680824
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
古舘 専一 北里大学, 医学部, 助教授 (80095512)
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研究分担者 |
大石 正道 北里大学, 理学部, 助手 (40233027)
酒井 康弘 北里大学, 医学部, 助教授 (00050625)
松浦 信夫 北里大学, 医学部, 教授 (50002332)
大森 彬 三菱化学, 生命研究所・構造解析研究室, 主任研究員
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | rdw / 甲状腺機能低下症 / 侏儒症 / サイログロブリン / モデル動物 / ラット / シュータント / シャペロン / rdw原因遺伝子 / チログロブリン / 分子シヤペロン / 甲状腺 / 甲状腺ホルモン / 小胞体 |
研究概要 |
遺伝性侏儒症/甲状腺機能低下症ラットrdwは常染色体劣性の遺伝子座rdwに支配された侏儒症ミュータントラットである。当初は下垂体性の侏儒症と推測されていたが,その後甲状腺機能障害(hypothyroid)が原因の侏儒症であることが示されてきた。本報告では、rdw遺伝子、病態関連タンパク質、疾患モデル動物としての有用性等について解析した。 遺伝子解析:rdw遺伝子座を第7染色体にマップした。hypothyroidを呈する遺伝病としてヒト、ウシ、マウスなどで遺伝性goiter病が報告され、その原因としてthyroglobulin(Tg)遺伝子の変異が報告されている。ラットTg(rTg)遺伝子座は詳細な位置は未詳ながら第7染色体に存在することが報告されていることから、rTg遺伝子座のマッピングを試みた結果、rdw遺伝子座と完全に一致した。rTG cDNAの全塩基配列を調べたところ、rdwにおいて、G→Cの塩基置換が見つかり、その変異はアミノ酸レベルでもGly→Argの置換を伴っていた。タンパク質解析:rdw甲状腺で増加するタンパク質として,Protein Disulfide Homolog P5,Erp60(ER-60protease),Erp72(ER-72protease)を同定した。甲状腺の形態学的解析:rdw甲状腺は,Tgが膨大化した小胞体に蓄積し,核が瀘胞くう側へ移動していた。疾患モデル動物としての有用性:甲状腺ホルモンの経胎盤と胎児の脳発達、麻酔覚醒遅延と薬物代謝、心臓機能解析等のモデル動物としての有用性が示された。更に,以上の結果から、rdwではTg遺伝子に点突然変異が存在し、その変異がTgタンパクの輸送、糖付加、安定性などに影響を及ぼし、それがhypothyroidの原因となっていることが示唆された。rdwは今後RE貯蔵病、正常・異常タンパク質合成、タンパク輸送機構等の研究利用が考えられる。
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