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人工臓器植え込み後の非生理的石灰化の機序の解明:OPNとマクロファージの関与

研究課題

研究課題/領域番号 11680849
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 医用生体工学・生体材料学
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

冨澤 康子  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (00159047)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワード人工臓器 / OPN / 石灰化 / マクロファージ / 非生理的 / 内膜肥厚 / 人工血管 / 遊走 / CD68 / 動脈硬化 / 生体適合性
研究概要

人工臓器の石灰化に起因する機能不全は再手術を必要とし、心臓血管外科領域において、異種生体弁、小児の異種心膜を用いた心外導管等の石灰化は未だ大きな問題である。石灰化の機序は、過去において燐酸の局所押しあげというアルカリフォスファターゼ説(1932)、細胞外有機基質の熱力学的なものによるエピタキシー説(1958)があったが、すべてを説明はできなかった。1967年の基質小胞説でコラーゲン細線維が結晶配列に重要な高分子構造であるとし、基質小胞(matrix vesicles)が非生理的石灰化の生体における開始機構に重要であり、さらに基質小胞が石灰化の核になるとされた。バイグリカンでの石灰化の抑制とTGF-βが関係している可能性が示唆されたている。現在、人工臓器分野での非生理的異所性石灰化は遅れているため、まず外科標本のePTFE人工血管の石灰化病変に注目した。さらに動脈硬化性変化として観察される内膜肥厚および石灰化をも研究対象に含めた。摘出した人工血管は肉眼的には石灰化は観察されなかったが、組織標本では年単位の植え込み期間にて血管壁内に石灰化を伴わないマクロファージの侵入が認められ、さらに島状の石灰化が認められた。天然の血管においても石灰化が完成すると、石灰化の中にはもちろん細胞は観察されず、周囲も細胞の密度が低く、毛細血管も少なく、病的な所見が得られる。人工血管およびヒトの動脈硬化においてCD68陽性マクロファージの関与が示唆され、現在、さらにマクロファージとオステオポンチンとの関連性を追求しているところである。

報告書

(3件)
  • 2000 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 冨澤康子 ほか: "人工臓器とトラッキング;医用材料植え込み患者追跡の実際"人工臓器. 29. 496-499 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Ando M, Tomizawa Y, Noishiki Y, Terada M, Imai Y: "Autologous tissue-fragmented extracardiac conduit with rapid, stable endothelialization due to angiogenesis."Jpn J Thorac Cardiovasc Surg. 48. 153 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 冨澤康子 ほか: "人工臓器とトラッキング;医用材料植え込み患者追跡の実際"人工臓器. 29. 496-499 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 冨澤康子ほか: "心のう液中のサイトカインからみた心臓における生体反応の検討"Coronary. 16(4). 288-292 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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