研究課題/領域番号 |
11691009
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
言語学・音声学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
林 徹 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (20173015)
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研究分担者 |
久保 智之 九州大学, 大学院・人文科学研究院, 助教授 (30214993)
藤代 節 神戸市看護大学, 看護学部, 助教授 (30249940)
庄垣内 正弘 京都大学, 大学院・文学研究科, 教授 (60025088)
菅原 睦 東京外国語大学, 外国語学部, 講師 (50272612)
栗林 裕 岡山大学, 文学部, 助教授 (30243447)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
34,860千円 (直接経費: 31,500千円、間接経費: 3,360千円)
2001年度: 14,560千円 (直接経費: 11,200千円、間接経費: 3,360千円)
2000年度: 9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
1999年度: 11,300千円 (直接経費: 11,300千円)
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キーワード | 言語学 / チュルク諸語 / 言語接触 / 中国,モンゴル,ロシア,中央アジア,トルコ,ブルガリア / ユーラシア周縁部 / 海外調査 / フィールドワーク / 国際研究者交流 / 中国,ロシア,トルコ,アゼルバイジャン,ウズベキスタン,ポーランド / サリグ・ヨグル語 / ウズペク語 / ドルガン語 / ガガウズ語 / 富裕キルギス語 / ヤクート語 / ウイグル語 / トゥヴァ語 / チュルク語 / エイヌ語 / シベ語 / バルカン・トルコ語 |
研究概要 |
ユーラシアの広大な地域に分布するチュルク系諸言語の中で、周縁部に分布するチュルク系小言語は、中心部の等質的な大言語に見られない言語特徴を多く持つ。本研究は、これらの言語の一次データを現地調査により収集し、従来全く注目されてこなかった、チュルク系諸言語の多様性を明らかすることを目ざした。中国、モンゴル、ロシア、中央アジア、トルコ、ブルガリアに及ぶ地域において、ウイグル語、トゥヴァ語、.サラル語、サリグ・.ヨグル語、ヤクート語、ドルガン語、ウズベク語、ガガウズ語等を現地調査し、音韻、形態、統語、語彙の各レベルにおいて隣接する言語からの影響が見られること、このような外からの影響がこれらの言語に受容され、それぞれの言語に固有の特徴を与えていることを明らかにした。また、ヤクート語とドルガン語に関しては、従来知られていなかった19世紀以来のヤクート語の調査資料を発見し、ヤクート語が周囲の言語と接触することにより生まれたドルガン語の形成過程を解明する研究の端緒を開くことができた。さらに、エイヌ語(中国・新彊ウイグル自治区南部)、富裕キルギス語(黒龍江省富裕県)、チャントゥと呼ばれる集団が話すウイグル語(モンゴル西部)など、一次資料のきわめて乏しい言語のデータを得ることができたことも、大きな収穫である。今後は、受容された外来要素の「固有化」プロセスの解明に重点を置き、本研究課題の具体的成果を踏まえつつ、個々の現象の詳細な分析を目ざす計画である。
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