研究課題/領域番号 |
11691018
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
人文地理学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
石原 潤 京都大学, 大学院・ 文学研究科, 教授 (70080265)
|
研究分担者 |
小島 泰雄 神戸市外国語大学, 外国研究所, 助教授 (80234764)
林 和生 國學院大学, 文学部, 教授 (30135488)
秋山 元秀 滋賀大学, 教育学部, 教授 (00027559)
小野寺 淳 横浜市立大学, 国際文化学部, 講師 (50292206)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2001
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
15,010千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 1,410千円)
2001年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2000年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
1999年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
|
キーワード | 中国 / 四川盆地 / 成都市 / 綿陽市 / 西昌市 / 生活空間 / 市場経済化 / 四川省 / 観光都市 / 少数民族 / 貧困地域 / 内陸工業都市 / 農村部 / 再開発 / 土地利用変化 / 景観変化 / 自由市場 |
研究概要 |
3年度にわたって、中国科学院成都山地災害・環境研究所、および四川省成都市・綿陽市・西昌市各人民政府の全面的な協力の下に、大都市成都市とその近郊農村、地方工業都市綿陽市とその周辺農村、および観光都市西昌市とその周辺の少数民族地域を含む農村地域において調査を行った。調査項目は、都市発展と都市環境、商業の変貌と自由市場の発展、小城鎮の育成、郷鎮企業の展開、国営企業の改革、農村の土地利用・景観の変貌、農家経営の実態、グリーンツーリズムと観光政策等である。調査方法は、観察・聞き取り・アンケート・統計処理等である。 この結果、市場経済化の進展に伴い、内陸部(西部)の四川省においても、1)大都市・地方都市・観光都市のいずれもが、市街地の拡大・改造を急激に進めているが、それぞれ深刻な環境問題をも抱えていること、2)国営・集体営商業の衰退に反して、私営商業と自由市場の急激な発展が見られること、3)小城鎮育成策が進められているが、その発展は沿海部ほど顕著ではないこと、4)その要因としては、郷鎮企業の不活発性が挙げられること、5)国営企業は軍需から民需への転換を進め、従業員宿舎の払い下げをほぼ完了したこと、6)農業の商業化が進み、果樹や蔬菜作が拡大していること、7)しかしながら農家所得の上昇は、出稼ぎ収入にも大いに依存していること、8)「農家楽」と呼ばれるグリーンツーリズムの発生が認められ、地方政府は観光開発に大いに重点を置いていることなど、興味深い事実が明らかにされた。
|