研究課題/領域番号 |
11691024
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
文化人類学(含民族学・民俗学)
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研究機関 | 国立民族学博物館 (2001) 九州大学 (1999-2000) |
研究代表者 |
竹沢 尚一郎 国立民族学博物館, 博物館民族学研究部, 教授 (10183063)
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研究分担者 |
坂井 信三 南山大学, 人文学部, 教授 (00140012)
吉村 淳 九州大学, 大学院・農学研究院, 教授 (00182816)
中橋 孝博 九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 教授 (20108723)
三島 禎子 国立民族学博物館, 民族社会研究部, 助手 (20280604)
TOGOLA Tereba マリ文化省文化遺産保存局, 局長
TEREBA Togola Department of Cultural Patrimony,Ministry of Culture,Director
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 16,000千円、間接経費: 1,680千円)
2001年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
2000年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
1999年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
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キーワード | アフリカ史 / アフリカ考古学 / 西アフリカ / ガーナ帝国 / 穀物の栽培化 / 物質文化 / 製鉄 / 長距離交易 / 西アフリカ史 / 考古学 / ガオ帝国 / マリ / 稲作 / ビーズ / 農業起源 / グラベリマ稲 / 社会人類学 / フォニオ / 新石器文化 / 形質人類学 / 稲作文化 / 赤米 |
研究概要 |
本研究の目的は、西アフリカ史上重要なガーナ、マリ、ガオ帝国の成立を支えた社会・経済的基盤を解明することを通じて、西アフリカ史理解に貢献することにある。そのために本研究では、平成11年から13年にかけて、西アフリカのマリ共和国北部のメマ地区、東部のガオ地区で、考古学発掘を中心とした現地調査をおこなった。 これにより、西暦紀元前1千年ごろの遺跡から、西アフリカで栽培化された穀物の種であるフォニオを発見し、その量や宗教儀礼に結びついていることなどから、この時期にフォニオの栽培化が実現されていたと結論した。この年代は、これまでに西アフリカで発見された栽培穀物としては2番目に古いものである。そのほか、西アフリカにおける繊維製造の歴史を1千年程度さかのぼらせる可能性のある紡錘や(BC500年頃)、工業的と形容されるほどの製鉄遺跡の存在を確認した(AD500-1500年頃)。本研究によって確認された農業、製鉄、製布の発展は、過去のこの地域の経済的豊かさを証拠立てるものであり、こうした経済的豊かさがどのようにして国家ないし帝国と呼びうるほどの社会の成層化を実現したかを考えるための、堅固な基盤となるものである。 研究の成果は、すでにいくつかの印刷論文および印刷中の論文となっているほか、現地の公用語であるフランス語によって報告書を作成し、国内外の関係研究緒機関に配布した。
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