研究課題/領域番号 |
11691048
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 大学評価・学位授与機構 |
研究代表者 |
木村 孟 大学評価・学位授与機, 構, 機構長 (40016506)
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研究分担者 |
舘 昭 大学評価・学位授与機, 構・評価研究部, 教授 (50116282)
小野 嘉夫 大学評価・学位授与機, 構・学位審査研究部, 教授 (10016397)
齋藤 安俊 (斎藤 安俊) 大学評価・学位授与機, 構・学位審査研究部, 教授 (40005236)
吉川 裕美子 大学評価・学位授与機, 構・学位審査研究部, 助教授 (80282903)
大嶋 誠 大分大学, 教育福祉科学部, 教授 (90108613)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
10,400千円 (直接経費: 10,400千円)
2000年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
1999年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
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キーワード | 単位制度 / 高等教育 / 単位累積加算 / ECTS / エラスムス計画 / 転学 / 学位 / 在籍制度 / EU / 欧米諸国の単位制度 |
研究概要 |
本研究は、欧米主要国における単位累積加算制度について、単位制度発祥のアメリカとその普及過程にあるヨーロッパ諸国における同種の制度の仕組み動向を、背景となる単位制度及び在籍制度を含めて基礎的かつ実践的に比較研究することを目的とした。2年間の研究を通じて、ヨーロッパ大陸においてはヨーロッパ単位移籍制度(ECTS)、ライン川上流地域におけるフランス・ドイツ・スイスの3国の大学における国境を越えた単位互換制度、ドイツにおける1999年の高等教育大綱法改正とボローニャ宣言など、各国の多様な高等教育制度を保持しながら、学生の流動性を高める手段が講じられる過渡期にあることを明らかにした。またイギリスのカレッジにおけるDiploma等の資格の付与と学位の授与の仕組みを含む学位の名称および高等教育資格枠組みに関する調査を行って学位の授与及び資格の付与に関する具体的な理念を明らかにした。 さらに,アメリカにおいては全国規模のシステムとしてACE/CREDITを調査し,大学外の学習のクレジット化の実態を明らかにした。また,特にカリフォルニア・マスタープランを調査し、機関間に科目ごとの単位互換協定の結果互換可能となっている科目のデータベースであるアシスト(ASSIST)の開発が各機関の義務とされていて、インターネットを通じたデータベース検索が可能なシステムが提供されていること、また単位互換可能科目の多くが入門レベルの科目であることも明らかにした。 これらの調査から、単位互換ないし単位累積加算の制度を運用するには、アクレディテーションやチャーターなど、大学の大学としての存立を支える第一義的な資格付けがあることのみに立脚するのではなく,より詳細な枠組みを定めて、学習の内容の等価性を担保し、学位の質を保証する仕組みが必要であることが結論づけられた。
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