研究課題/領域番号 |
11691058
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
環境保全
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
畠山 武道 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (40062666)
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研究分担者 |
土屋 俊幸 岩手大学, 農学部, 助教授 (50271846)
柿澤 宏昭 北海道大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (90169384)
亘理 格 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (30125695)
交告 尚史 神奈川大学, 法学部, 教授 (40178207)
広田 純一 岩手大学, 農学部, 教授 (00173287)
臼杵 知史 北海道大学, 法学部, 教授 (30113525)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
10,600千円 (直接経費: 10,600千円)
2001年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2000年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1999年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
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キーワード | 生態系管理 / エコシステムマネジメント / 農村景観 / 森林政策 / 生物多様性 / 自然保護 / 流域保全 / 法制度 / 社会 / スウェーデン / アメリカ合衆国 / EU / フランス / 生態系保全 / 土地利用計画 / 分権的環境管理 / フィンランド環境政策 / スウェーデン環境政策 / フランス環境政策 / 生態系 / エコシステム・マネジメント / 流域管理 / 総合的資源管理 / コラボレーション / 住民参加 |
研究概要 |
本研究は先進諸国における自然資源管理の転換の現状を法制度と農林業の現場から明らかにしようとするものである。自然資源管理概念に関わってまず重要なことは、単に自然や生物多様性だけではなく、伝統的な景観を含めて、人間の生活の歴史と現状との関係を総合的に扱う仕組みづくりが形成されつつあることである。第2に新しい資源管理を行うために多様なシステムが試みられていることである。きめ細かな生態系管理を効率的に、かつ実効性をもってシステム化しようとしており、例えばフィンランドでは行政・所有者・林産企業の連携の下で森林認証の仕組みを構築し、環境保全型林政の確立と森林認証取得を共通のスキームで実行しようとしている。また分権化が重要視されているが、森林政策や自然保護政策を国家の役割とし、その枠組みのなかで分権化するものと、まるごと自治体に権限委譲する国と二つのタイプがあり、専門行政の確保という観点から前者の道をとるものが一般的となっている。専門性を確保することも重視されており、行政組織において必要な専門性をもった職員を雇用し・育成していくことは共通に見られるし、またスウェーデンのように政策決定過程において専門知識を有している組織に意見提供を求めるといった手法も用いられている。さらに国際的な共通プログラムのもとで広域での生態系保全を行う仕組みも動き始めている。例えばEUでは加盟国に対して国土の一定比率の面積を保護域とすることを求めているが、これに対してフランスは規制的措置とともに、契約や協定など誘導的手法を用いて保護域を広げようとしている。以上のような各国の多様な取り組みから政策的教訓を引き出し、日本においてもエコシステムマネジメントを進めていくことが求められている。
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