研究課題/領域番号 |
11691064
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
中村 雄祐 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (60237443)
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研究分担者 |
浜野 隆 武蔵野女子大学, 現代社会学部, 専任講師 (00262288)
永田 佳之 国立教育研究所, 国際研究協力部, 研究員 (20280513)
木村 秀雄 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (10153206)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
11,300千円 (直接経費: 11,300千円)
2001年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2000年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
1999年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
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キーワード | ボリビア / 多言語状況 / スペイン語 / ケチュア語 / 機能的識字 / 工芸教育 / NGO / 文書使用 / 職業訓練 |
研究概要 |
本研究プロジェクトは、ボリビア国スクレ市郊外のNGO、CEMVAの工芸教室においてスペイン語・ケチュア語を使用する低学歴女性の識字、文書管理、学習環境に関する微視的な調査を2年間にわたって実施した。CEMVA側のスタッフ、学習者の熱意、協力のおかげで、上記調査項目に関する詳細なデータが集まり、通常「機能的非識字」と呼ばれる諸問題の実態を解明する上で有用となる知見を得ることができた。主な研究成果として、以下の点が挙げられる。 1 「識字」という問題設定は、文字偏重傾向を助長する傾向があること、「読み書き」という問題設定もまた、保管や廃棄を含めた長期的なサイクルを見落としがちであること、を踏まえて、より包括的な「文書管理」という問題設定を採用する。 2 その結果、工芸教室の学習者には文字偏重、文書の長期的サイクルの欠如、等の問題点が顕著に見出されることが明らかになった。 3 上記の問題点を踏まえた文書管理エクササイズを実施したところ、いくつかの点で向上が見られたものの、単発的なエクササイズのみでは容易に克服しえない課題があることも明らかになった。 調査データの分析は2001年11月の最終現地調査の後も継続的に続けられ、その中間報告を、2002年6月、日本ラテンアメリカ学会第23回定期大会(於・慶応大学)のパネル「先住民の社会経済発展に関する事例研究」において、「職業訓練工房における機能的文書管理の試み(2)」という題目で行った。現地調査のデータはほぼすべて英文の成果報告書にまとめられた。
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