研究分担者 |
石井 和克 金沢工業大学, 工学部, 教授 (20151318)
片山 博 早稲田大学, 理工学部, 教授 (60091849)
市村 隆哉 日本大学, 商学部, 教授 (60063682)
宿 元明 広島大学, 経済学部, 助手 (80325141)
加茂 紀子子 日本大学, 商学部, 講師 (10256795)
徐 祝淇 広島大学, 経済学部, 講師 (20294506)
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配分額 *注記 |
9,100千円 (直接経費: 9,100千円)
2001年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2000年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1999年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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研究概要 |
ASEAN4ヵ国(タイ,マレーシア,インドネシア,フィリピン)では,1990年代の著しい経済成長に伴う所得水準の向上により自動車販売台数が伸びてきたが,1997年の通貨・経済危機により,市場が停滞した.わが国自動車製造業はASEAN4ヵ国が締結した自動車部品相互補完協定(BBC)をもとに,販売・生産・在庫・物流の諸機能を持ったグローバルシステムである国際協力による相互補完生産システム(International Cooperative Global Complementary Production Systems : ICGCPS)を構築してきたが,市場の停滞に伴い,新たなICGCPSを構築する必要性に迫られている.本研究は,わが国自動車製造業がASEAN4ヵ国で構築してきた相互補完生産システムの実情及び課題を調査し,販売・生産・在庫・物流情報システムを構築することを目的に研究を,以下の成果を得た. (1)ASEAN4ヵ国に現地工場を持つ国内の自動車及び自動車部品製造企業(トヨタ自動車,三菱自動車工業,マツダ,デンソー)を対象に,ICGCPSの実情と通貨・経済危機が及ぼした影響を聞き取り調査した. (2)ASEAN3ヵ国(タイ,マレーシア,シンガポール)の自動車及び自動車部品製造企業を対象に,生産・在庫・物流に関する実情を聞き取り調査して,ICGCPSの現状及び課題を把握した. (3)ICGCPSの情報及び物の流れをもとに,ASEAN域内における生産拠点の配置に関する数式モデルを構築して理論的解析を試みた. (4)ICGCPSを販売・生産・在庫・物流に関する多段階システムと把握して,物流拠点の配置を含めた生産・輸送指示に関する数式モデルを構築して理論的解析を行った. (5)ICGCPSの構成品・部品の輸送方法に関する理論的考察を行った. (6)グローバルシステムとしての販売・生産・在庫・物流情報システムの設計方法を考察した. 以上の研究で得られた成果を国内外の学会で報告するとともに学術雑誌に投稿した.
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