研究課題/領域番号 |
11691129
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
固体地球物理学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
乙藤 洋一郎 神戸大学, 理学部, 教授 (90160895)
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研究分担者 |
和田 穣隆 奈良教育大学, 教育学部, 講師 (00252825)
井口 博夫 姫路工業大学, 環境人間学部, 教授 (40112073)
松田 高明 姫路工業大学, 理学部, 教授 (50145827)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
2001年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2000年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1999年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 古地磁気 / テクトニクス / アジア / 大陸 / 大陸変形 / 地球科学 / 地球物理学 / 古地磁気学 / 中生代 / 変形 |
研究概要 |
アジア大陸の変形現象をさぐるために、この3年間で8つの調査隊をつくり、中国・タイ・ロシアへ地質調査・岩石採取のために、派遣した。8ヶ所はつぎのとおりである。1999年度は(1)中国・江蘇省・安徽省・湖北省にひろがる大別山脈周辺、(2)中国・雲南省孟惜、(3)タイ・ナン周辺。2000年度は(1)中国・湖北省武漢・宜昌、(2)中国・コンロン山脈北麓とテンシャン山脈南麓、(3)中国・貴州省六盆水周辺。2002年度は(1)中国甘粛省祁連山北麓、(2)ロシア沿海州ビキン周辺である。この8箇所から白亜紀の赤色砂岩を中心に、石炭紀から第三紀の岩石を採取した。 採取してきた岩石の残留磁化を超伝導磁力計とスピナー磁力計をもちいて測定した。測定結果にもとづきアジア大陸の変形現象のテクトニクスを論じた。 (1)インドシナブロック:雲南省の雲龍地域と蘭平地域に分布する白亜紀・第三紀層の赤色砂岩の古地磁気データから30度-90度の時計周り回転がおこったことがわかった。断層で分断されて形成された小ブロックが独立に回転運動を被ったらしい。伏角データは、インドシナブロックが白亜紀以降1000km以上の南下を経験したことをあきらかにした。 (2)揚子ブロック:四川盆地から採取したジュラ紀の赤色砂岩が初生磁化を保存していることを明らかにしたあと、このデータを北中国地塊の磁化と比較し、揚子ブロックと北中国地塊の接合はジュラ紀後期にはいまだ完成していないことが判明した。 (3)モンゴルブロック:シホテアリンから求めた白亜紀の岩石は、モンゴルブロック東部が41度の反時計回り回転運動をしていることを示した。北中国地塊のデータと比較すると、アジア大陸東部で観音扉式Differential rotationが白亜紀以降おこったことを明らかにした。
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