研究課題/領域番号 |
11691139
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
天文学
|
研究機関 | 国立天文台 |
研究代表者 |
小平 桂一 国立天文台, 台長 (60012845)
|
研究分担者 |
比田井 昌英 東海大学, 文明研究所, 教授 (90173179)
水野 孝雄 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (10014812)
川口 建太郎 岡山大学, 理学部, 教授 (40158861)
鷹野 敏明 千葉大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (40183058)
定金 晃三 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (20110794)
|
研究期間 (年度) |
1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1999年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
|
キーワード | オルト・パラ比 / YSOクラスター / 分子流天体 / 金属欠乏星 / 高赤方偏移超新星 / 銀河 / クェーサー / ソフトウェア |
研究概要 |
杉谷はマウナケア天文台のハワイ大学2.2m望遠鏡でブライトリム分子雲に付随するYSOクラスターの近赤外線撮像観測を行った。米倉はESOの15m電波望遠鏡(SEST)で高銀緯赤外線点源に対する分子雲観測を行なった。これらの観測により、星の生まれる直接の場となる「高密度分子ガス塊」および星の誕生に伴う質量放出現象である「分子流天体」を捕らえることができた。定金、比田井は、北京天文台興隆観測所の2.16反射望遠鏡クーデ焦点でエシェル分光器により金属欠乏星の分光観測を行い10数個の星の良質なスペクトルを得た。川口はIRAM30m電波望遠鏡を用いて、系外銀河NGC253とM82でチオホルムアルデヒド分子(H2CS)の探査を行った。NGC253ではスペクトル線がはじめて検出され、オルト・パラ比は高温極限の値より小さいため、分子が低温ダスト起源であることがわかった。高野、鷹野はオーストラリア国立電波観測所のパークス電波天文台の64m電波望遠鏡にて、アンモニア分子を系外銀河NGC4945, Cirsinus, LMCで検出する観測を行なった。観測した線スペクトルの強度比から、アンモニアガスの過去の生成時の温度が解明できる。土居は高赤方偏移超新星探査でCHFTの12kカメラによる撮像、およびKECK LRISによる分光観測に参加した。比較的近いz=0.55, z=0.88 の2個の超新星のスペクトルを確認した。中島、研究協力者大薮は自作の観測機器をオーストラリアの望遠鏡に搭載することを予定している。渡航した大薮は、望遠鏡と観測装置のインターフェ-スを行なうソフトウェアの開発を行なった。水野はエジプトの国立天文学・地球物理学研究所附属コッタミア観測所の188cm望遠鏡を用いて楕円銀河を観測する予定であったが、観測期間前に望遠鏡の主鏡サポートが故障し、観測できなかった。水野は主鏡サポートシステムの故障原因解明のための調査をし、結果を研究所に提出した。山田はカナリア諸島ラパルマ天文台2.6m Nordic Optical 望遠鏡を用いて、赤方偏移の大きな2型クェーサーの深撮像観測を行った。
|