配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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研究概要 |
初年度は,世界各国の適応型柔軟構造物の動向について調査した。9月に,川口助教授が,マドリッドで行なわれた空間構造に関する国際会議に出席し,膜材を用いた軽量な開閉式屋根膜構造の発表を行ない,会議後,スペイン国内の適応型柔軟構造物の実施例を視察した。特に,ピニェーロ記念館では,可動式展開構造物の開発において先駆的業績のあるエミリオ・ペレス・ピニェーロの業績についてつぶさに調査することができた。11月には,アテネ工科大学よりハリス・ガンテス博士を招き,2回の講演会を含む,可動式適応型展開構造物に関する種々の情報交換を行なった。1月には,ケンブリッジ大学のサイモン・ゲスト博士を招き,2回の講演会を含む,宇宙展開構造物に関する種々の情報交換を行なった。 12年度は,5月に川口助教授が,イスタンブールで行なわれたシェルと空間構造に関する国際会議に出席し、各国の展開構造物に関する情報交換を行なった。さらに6月4日より6月7日まで,ギリシャ・クレタ島で開催されたIASS-IACM会議に出席し、特異値分解を用いた柔軟構造物の解析手法に関する発表を行ない、同会議において、共同研究者のアテネ工科大学ハリス・ガンテス博士と再会、可動式適応型展開構造物に関する種々の情報交換を行なった。10月には,韓国ソウルで行なわれたAPCS(シェルと空間構造に関するアジア太平洋会議)に出席し、シザーズ型展開構造物の単層スペースフレームへの応用に関する研究発表を行った。さらに、2月には大雪で膜パネルが大破する被害を受けたソウルのケーブルドーム(直径約110m)の現場に急行し、現場視察及調査を行なった。 13年度は,7月に川口助教授が,アテネ工科大学を訪れ共同研究者のハリス・ガンテス博士と再会し、適応型構造物に関する種々の情報交換を行なった。また、同7月イスタンブールで第2回歴史的空間構造の研究国際会議に出席し,会議主催者のギョルン・アルン教授と歴史的構造物の保存や維持と適応型柔軟構造物に関する情報交換を行なった。さらに同年9月29日〜10月14日まで,ギョルン・アルン教授を日本へ招聘し、共に名古屋で開催された「シェルと空間構造に関する国際会議」に出席し、歴史的構造物の維持保全と適応型柔軟構造物に関する情報交換を深めた。最終年度には,主にガンテス博士とのやり取りの中から得られた情報を下に、アルン教授との情報交換の成果を含めた形で報告書(英文)をまとめた。
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