研究課題/領域番号 |
11691150
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
土木環境システム
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
森澤 眞輔 京都大学, 工学研究科, 教授 (50026340)
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研究分担者 |
中山 亜紀 京都大学, 工学研究科, 助手 (10335200)
米田 稔 京都大学, 工学研究科, 助教授 (40182852)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
2001年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1999年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 健康リスク / 国際比較 / 評価モデル / インド / マレーシア / ガソリン政策 / 農薬DDT / 環境汚染 / 環境微量汚染 / 日本 / 数学モデル / 体内動態 / 国際機関 |
研究概要 |
発展段階の異なるアジア諸国(インド、マレーシア、日本)を対象に、環境の微量汚染(重金属による汚染に重点をおく)が誘発する人の健康リスク評価の現況を、研究状況、国等による環境対策・環境モニタリングの実施状況、食糧・飼料の輸出入と食習慣等の視点から分析し、その特性を明らかにする。 環境汚染の実態と、各国がそれぞれの状況に応じて採用している環境保全対策と、人の健康リスク管理対策の特性を比較・検討する。併せて、アジア諸国における、人の健康リスクに注目した環境監視・影響評価・リスク管理の国際共同学術研究の実施可能性について検討する。 3年計画の最終年度である本年度は研究分担者であるインド工科大学Sharma助教授およびマレーシア理科大学Aziz助教授の同時期の来日を求めた。日本側で開発したDDTの環境内動態を評価するためのフガシティモデルの構造を紹介し、その計算機プログラムをインド及びマレーシアに移植した。同じく、食品等を介して体内に摂取された有害物質の体内臓器・組織への移行・蓄積を評価するために開発した鉛およびDDTについての生理学的薬動態モデルの構造と計算機プログラムを移植し、インドにおいてはDDTとその代謝生成物質に注目し、またマレーシアにおいては有鉛ガソリン中に含まれている鉛に注目し、その人に対する健康リスクの国際比較研究を実施することを確認した。 わが国においては既に1970年代初頭に有鉛ガソリン規制も、農薬DDTの禁止措置も完了している。しかしインド、マレーシアにおいては有鉛ガソリン規制が実施されたばかりであり、インドにおいてはDDTはなお使用されている。わが国におけるこれらの物質の規制措置とその健康リスク削減効果発現の比較研究成果は、環境政策の評価に大きく貢献すると期待された。
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