研究課題/領域番号 |
11691167
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
応用獣医学
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研究機関 | 帯広畜産大学 |
研究代表者 |
五十嵐 郁男 帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 教授 (80159582)
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研究分担者 |
長澤 秀行 帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 教授 (60172524)
藤崎 幸蔵 帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 教授 (00292095)
見上 彪 帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 教授 (20091506)
井上 昇 帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 講師 (10271751)
玄 学南 帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 助教授 (10292096)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
2000年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1999年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
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キーワード | ピロプラズマ / モンゴル / ウマ / ウシ / 抗体調査 / 原虫分離 / 診断用抗原 / 遺伝子解析 / バベシア原虫 / 組み換え抗原 / ELISA / PCR / 抗体 |
研究概要 |
1)ウマバベシア病の血清診断法の検討 培養で得られたウマバベシア原虫を抗原とした間接蛍光抗体について、抗原の処理、蛍光標識抗ウマ抗体のロットを選択することにより、高い特異性を再現できることが判明した。また、B.equiのメロゾイト表面抗原(EMA-1)およびB.caballiのロプトリー抗原の組み換え抗原(BC48)を作成し、EUSA用抗原としての有用性を実験感染馬の血清を用いて検討した結果、高い特異性ならびに感度を示した。 2)ウマバベシア原虫に対する抗体調査 モンゴルの首都近郊及び西北のフブスグル県から得られた血清を間接蛍光抗体法およびELISA法により抗体調査を行ったところ、B.equlおよびB.caballiに対する抗体を高率に保有していることが判明した。 3)モンゴルのウマから分離されたバベシア原虫の遺伝子解析 モンゴルのウマ血液40標本から試験管培養法によりパペシア原虫の分離を試みたところ、33検体から、B.equi原虫が検出された。そのうち、21検体の分離株で連続培養が可能であった。さらに、メロゾイト表面抗原の1と2(EMA-1およびEMA-2)の遺伝子をPCRで増幅し、遺伝子配列を決定しUSDA株と比較したところ、それぞれDNAレベルで86%と89%、予想アミノ酸レベルで83%と85%の相同性が認められた。 4)ウマバベシア原虫を媒介するダニの調査 モンゴルではDermacentar nuttalli、D.silbarum、Hyalomma dromedariがウマに寄生するダニとして知られている。今回D.nuttalliにおけるB.equiのEMA-1およびB.caballiのBC48遺伝子の検出をnested PCR法により試みたところ、54サンプル中B.equiのEMA-1では全例、B.caballiのBC48では7例で遺伝子が認められた。 5)モンゴルのウシにおけるバベシア原虫の調査 モンゴルの西北のフブスグル県、北部のセレンゲ県から得られた血液から作製された、ギムザ染色した塗抹標本では、バベシア原虫は認められなかった。また、PCR法によるB.bovis遺伝子断片も検出されなかった。 6)モンゴルのウシにおけるバベシア抗体の調査 上記のサンプルの血清を間接蛍光抗体法により抗体の検出を行ったが、B.bovisおよびB.blgeminaに対する抗体は認められなかった。更に、B.bovisのロプトリー抗原の組み換え抗原を作製し、ELISA法による抗体検出を行ったが、抗体の検出は認められなかった。
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