研究課題/領域番号 |
11691191
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
畜産学・草地学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
藤原 昇 九州大学, 大学院・農学研究院, 教授 (60150512)
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研究分担者 |
服部 真彰 九州大学, 大学院・農学研究院, 助教授 (60175536)
古瀬 充宏 九州大学, 大学院・農学研究院, 教授 (30209176)
福山 正隆 九州大学, 大学院・農学研究院, 教授 (70294965)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
2000年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 資源動物 / 遺伝資源 / 探索 / 祖先種 / 近縁種 / 雑種強勢 / 精子 / 卵子 / 有用動物 / 有郊利用 / 東欧諸国 / 始原生殖細胞 / 凍結保存 / 希少野生動物 / 生物多様性 |
研究概要 |
今年度は、最終年度であるが、とくに、東欧諸国における有用資源動物の実態について、ウクライナ家禽研究所の生理研究部長である「Dr.Peter Surai」を招待して総合的な討論を行った。昨年度訪問した「ポーランド農業大学」の「Dr.Lukaszwicz Ewa」との共同研究など含めを総合的に討論して、現実の問題点を踏まえて、今後の方向性について結論を出した。それらを要約すると、 (1)東欧諸国で飼育されている現在の資源動物(家畜・家禽)の品種は、先進国と言われている国々の種類とは、大きく異なった特徴を持っており、今後、これらを使って雑種強勢を作出することによって、現在の品種とは違った特性を有する動物種の造成が可能であるように推察された。 (2)一方、希少野生動物をも含めた遺伝資源の探索は、国外における問題点が多く、2〜3年で達成できる問題ではないことが理解できた。従って、今後は、このような幅広い視点から、有用動物資源を対象に、綿密な計画をたてて、進行しなければならないであろう。 (3)また、国内における有用資源動物であるが、これについては、今回は、さほど重点的に検討を行っていない。それは、国外における諸問題が多く、難題を突破するのに時間がかかりすぎたきらいがある。従って、これからは、焦点を絞ったかたちで検討をすることが重要である。とくに、日本各地に散在する伝統的な土産家畜・家禽の遺伝資源の探索は興味深いものがった。 (4)今回の研究の大きな目的であった「遺伝資源」の活用であるが、これにも大きな障害がった。とくに、国外における有用動物から実験用試料を採取することは困難を極めた。それは、今、、全世界的に着目されている「生物多様性」の問題が絡み、さらに複雑になってきた。そのためには、グローバルな視点から、全世界を眺めるという大胆な決断が要求されそうである。
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