研究課題/領域番号 |
11691196
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
系統・分類
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研究機関 | 独立行政法人国立科学博物館 (2001) 国立科学博物館 (1999-2000) |
研究代表者 |
加瀬 友喜 国立科学博物館, 地学研究部, 室長 (20124183)
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研究分担者 |
田吹 亮一 琉球大学, 教育学部, 助教授 (60155231)
速水 格 神奈川大学, 理学部, 教授 (80037184)
武田 正倫 国立科学博物館, 動物研究部, 部長 (20000143)
遠藤 一佳 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (80251411)
千葉 聡 東北大学, 大学院・生命科学研究科, 助教授 (10236812)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
21,850千円 (直接経費: 20,500千円、間接経費: 1,350千円)
2001年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2000年度: 6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
1999年度: 9,400千円 (直接経費: 9,400千円)
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キーワード | 海底洞窟 / 軟体動物 / 甲殻類 / 分類 / インド・太平洋 / 腕足類 / 進化生態 / 生きた化石 / 陸上進出 / カリブ海 / anchialine / 進化 / 海洋生物地理 / 貝形虫 / 生物地理 / 太平洋 / インド洋 |
研究概要 |
1.海底洞窟特有のソビエツブ科巻貝の2新属4新種、クチキレエビスガイ科の1新属2新種、従来全く知られていない殻形態を示す1新属1新種(Pluviostillac palauensis)を発見、報告した。 2.海底洞窟のシラタマアマガイ属巻貝の殻体を検討し,2新種を含む6種を識別し,コハクカノコガイ属と単系統群(コハクカノコガイ科)を構成することを明らかにした.また、それらの軟体の解剖学的研究を進め、殻体による結果を支持した。 3.マーシャル島の化石種を検討し,この種はシラタマアマガイ属に近縁な新属であることを明らかにし,同類が中新世には既に海底洞窟のような環境に適応していたことを示した. 4.海底洞窟のシラタマアマガイ属と河川に生息するコハクカノコガイ類の殻体および軟体の解剖学的研究を進めた。また、両者の環境を繋ぐanchialineやhyporheic環境から多くの未知のコハクカノコガイ類を発見し、それらを分類学的に検討し、2新属を認めた。 5.コハクカノコガイ類を含むアマガイ上目の解剖と分子系統学的研究から、同目は複数回地上環境へ進出し、また、コハクカノコガイ類は海底洞窟などの隠生的な環境に適応した後、anchialineやhyporheic環境、さらに地上の河川に進出したことを明らかにした。 6.海底洞窟及びanchialine環境の微小甲殻類のカラヌス目Ridgewayia属の1新種を見いだした。この種は北大西洋や地中海の種に近縁であることが強く示唆された.また、アミ目のHeteromysoides属とHeteromysis属の4新種、BochusaceaのThetispelecaris属の1新種を見いだした。Thetispelecaris属の新種は同属の2番目の記録であり、その由来は海底洞窟から深海に進化したことが示唆された。
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