研究課題/領域番号 |
11691200
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
伏谷 眞二 東北大学, 大学院・薬学研究科, 助教授 (80108563)
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研究分担者 |
吉崎 文彦 東北薬科大学, 教授 (20158421)
高野 文英 東北大学, 大学院・薬学研究科, 教務職員 (20236251)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | モンゴル / 伝承医薬 / 肝炎 / 抗炎症 / マクロファージ / 一酸化窒素 / Scizonepeta multifida / Artemisia sieversiana / 肝障害 |
研究概要 |
1)はじめに、モンゴル大学と伝統医学研究所を訪問し、モンゴルの伝統医学、伝承医薬について聞き取り調査を行なった。そのデータをもとに、平成11年7月はモンゴル北東部で、平成12年7月はモンゴル北西部で、計100種以上のモンゴル薬用植物を採集した。 2)生体防御に重要な役割を果たしているマクロファージ(M_Φ)が過剰に産生する一酸化窒素(NO)は炎症を悪化させることから、このようなNOの産生を抑制する物質には抗炎症薬としての可能性が考えられる。そこで、44種のモンゴル薬用植物のメタノールエキスについて活性化M_ΦのNO産生に対する抑制効果を調べた。その結果、Artemisia sieversiana、Halenia corniculataおよびSchizonepeta multifidaのメタノールエキスは、100mg/mlの濃度で細胞毒性を示すことなくM_ΦのNO産生を50%以上抑制した。また、Aetemisia vulgaris、 Geranium pratense、Leontopodium ochroleucumおよびStellera chamaejasmeのメタノールエキスは、100mg/mlの濃度で細胞毒性を示すことなくM_ΦのNO産生を30-49%抑制した。したがって、これらの植物はNO産生抑制成分を探索する材料として好適と考えられる。これらの植物のうち強い抑制効果が認められたArtemisia sieversianaとSchizonepeta multifidaのメタノールエキスについて、濃度を変えてNO産生抑制効果を調べた。その結果、両エキスとも10-200mg/mlの濃度範囲で濃度依存性にM_ΦのNO産生を抑制した。 3)強い活性が認められたHalenia corniculataのメタノールエキスから活性物質としてフラボノイドのluteolinを単離、同定した。
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